PROFILE: 松沼礼/代表取締役CEO

HUMAN MADEは、クリエイティブをNIGO®が、そしてビジネスを松沼礼最高経営責任者(CEO)と柳澤純一最高財務責任者(CFO)、鳩山玲人最高戦略責任者(CSO)の3人がリードしている。3人はNIGO®のクリエイティブをどのように捉え、その中で自らの役割をどのように考えているのだろう?NIGO®という個人の天才的なセンスで成り立つブランドを、どうすることで、仮に彼がいなくても企業として継続させようとしているのか?それぞれに話を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2026年9月7日号からの抜粋です)
カルチャーの芽を育て
ビジネスに転換する
松沼礼CEOに自身の仕事について尋ねると、「(アップルの)スティーブ・ジョブス(Steve Jobs)とティム・クック(Tim Cook)は、異なるタイプのCEO。自分はティム・クック的なCEOでありたい」と話す。別の言い回しで表現すると、松沼CEOの仕事は、「デザイナーの寿命にとらわれない、50、100年と愛され続けるブランドをつくること」。その一環としてHUMAN MADEは昨年、会社のパーパスやミッションを言語・明文化した。定めたタグラインは、「CULTIVATE CULTUER(直訳は、カルチャーを耕す)」。「人間の閃きと、人の手が生み出すカルチャーの芽を、マンガ、アニメ、ゲームに続く日本を代表するクリエイティブ産業に育てる」と宣言した。「カルチャーの芽を、産業に育てる」とは、どういうことなのか?そう質問すると、松沼CEOは、タイ・バンコクの数千人の行列を具体例に挙げた。
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