「WWDJAPAN」9月7日発売号は、HUMAN MADEを特集します。2025年11月に東証グロース市場へ上場し、日本のファッション業界の台風の目となった同社。創業者NIGO®の求心力を原動力にしながら、そのカリスマ性に依存しない企業へと組み替えられていく設計図を、全9ページで解き明かします。
特集の冒頭は、「ヒューマンメイド(HUMAN MADE)」の2010年のファーストコレクション発表から今日までを一枚の年表で俯瞰。前身となるオツモの設立、コカ・コーラやKAWSとの協業、松沼礼CEOら経営のプロフェッショナルの合流、そして上場と「アンダーカバー(UNDERCOVER)」の全株式取得に向けた基本合意まで、ブランドカルチャーの拡大と経営構築を並走してきた15年をたどります。
ビジネス面では、2026年1月期の営業利益率32%という数字の源泉に迫ります。値引きをしない、広告宣伝費は売上高の1%、毎週新作を投下する「52週MD」。「適価・適量・適時」を守り抜くマーチャンダイジングと、アパレルメーカーというよりIP企業に近い収益構造を、経営指標とコスト構造の他社比較で読み解きます。みずほ証券の秋山友紀シニアアナリスト、Crossover Capital/アセットマネジメントOneの岩谷渉平氏というプロ2人の目線から、株式市場がHUMAN MADEの上場をどう受け止めたのかも聞きました。
多彩なコラボレーションも「ヒューマンメイド」のオハコです。「ポケモン」やザ・ビートルズ、コカ・コーラ、VERDY、KAWS、BTSのj-hopeとの協業を取り上げ、互いのルーツを深く理解した上で軽やかに仕上げる、NIGO®ならではの掛け算を検証。さらに、ファレル・ウィリアムスやKAWS、「ダブルタップス(WTAPS)」の西山徹、VERDY、伊藤忠商事の細見研介・常務執行役員第8カンパニープレジデント、NOT A HOTELの濵渦伸次社長Co-CEOという6人が、それぞれの立場からHUMAN MADEのすごみを語ってもらいました。
特集の後半は、経営を担う3人のCXOへのインタビューです。経営の心臓部である松沼礼CEO、柳澤純一CFO、鳩山玲人CSO。そしてNIGO®本人が、上場の"その先"に見据える地平を明かします。
今回の表紙は「ヒューマンメイド」の象徴である赤いハートを敷き詰めた、シンボリックなアートワークで仕上げました。
ガリアーノ回顧展、なぜ中止?
海外ニュースからは、米メトロポリタン美術館コスチューム・インスティチュートが発表したジョン・ガリアーノ回顧展の中止について。存命のデザイナーの単独回顧展としては3人目となるはずだった企画が、過去の差別発言をめぐる批判を受けて撤回されるまでの経緯を追いました。「オフ-ホワイト(OFF-WHITE)」のイブラヒム・カマラ=クリエイティブ・ディレクター退任、「クリスヴァンアッシュ(KRISVANASSCHE)」の約11年ぶりの再始動、「グッチ(GUCCI)」移管を控えるコティの2026年6月期決算も収録しています。
ブランド再建の手本とも称される「コーチ(COACH)」のトッド・カーン社長兼CEOにもインタビュー。"アクセシブルラグジュアリー"から"エクスプレッシブラグジュアリー"へとポジショニングを進化させ、Z世代へターゲットを絞り込んだ狙いと、成長の70%を担うと見る海外市場の展望を聞きました。
ビューティでは、韓国市場から撤退した「セフォラ(SEPHORA)」がCJオリーブヤングと組んだ理由を、小売りの"編集力"という資産の観点から読み解きます。
連載も充実しています。
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最終面「ファッション&ビューティパトロール」は、編集長・村上によるリトアニア探訪記。国土の3分の1を森林が占め、"八百万の神"的な信仰が根付くこの国で、ヘンプ由来のCBDを生産する工場に潜入。サウナやキノコ狩り、キノコ型クッキーまで、植物と共生する暮らしと産業を体感してきたそうですよ。
(COVER CREDIT)
ARTWORK : HUMAN MADE