バーニーズ ジャパンは6月5日、「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)」の銀座本店が入居する交詢ビルの3階フロアを全面改装し、新コンセプトストア「チェルシー ヴィンテージ ルーム(CHELSEA VINTAGE ROOM)」をオープンする。これに伴い、リユース事業に本格参入する。
約85坪の新店舗では、「バーニーズ ニューヨーク」が培ってきた審美眼と編集力を生かし、「ビンテージのワンダーランド」をコンセプトに掲げる。ニューヨークのダウンタウンに住む親子が営むビンテージショップをイメージし、親子2世代が楽しめる構成に。入手困難な「コム デ ギャルソン」のアーカイブピースやマルタン・マルジェラ期の「エルメス」のシャツなど、希少なビンテージアイテムをそろえ、スタイルのある買い物体験を提案する。
6月4日に同店舗で行った事業戦略発表会で、ペニー・ルオ(Penny Luo)社長は、「来店そのものが目的となるような体験型店舗を目指す『大人のワンダーランド戦略』の一環だ」と説明。「リユースは、成長市場であるだけでなく、資産としての価値があり、サステナブルなアプローチでもある。また、アイテムにはブランドの歴史や素材・縫製、過去の持ち主との関係性など、唯一無二のストーリーがある。スタッフと会話しながら、新たな発見を楽しんでもらいたい」。
2030年のニューヨーク再出店に向けて
商品の買い付けはバイヤーが国内で行っており、会員向けの買い取りサービスも開始する。査定は予約制で受け付け、顧客が大切にしてきたアイテムを次の持ち主へつなぐ循環型サービスを目指す。「バーニーズ ニューヨーク」を保有する米ブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループと連携しながら、さらに戦略をグローバルに広げる計画だ。「日本で大事にされてきたアイテムを価値とし、ジャパニーズビンテージクオリティーを打ち出す。2030年にニューヨークに再出店する際にも持ち込める業態に育てたい」。
実は4月からプレオープンをしており、すでに手応えを得ているという。「売上高は月4000万〜6000万円で計画している」とバーニーズ ジャパンの武末成祐取締役。「バーニーズ ニューヨーク」で定価で新作を扱うブランドも扱っているが、各ブランドとは合意済みだ。「定番的なアイテムなど、『バーニーズ ニューヨーク』の品そろえと競合するようなアイテムは扱わない」と語る。国内での出店も検討する。提案の幅を広げるだけでなく、新たなビジネスの柱として期待される。