プラセンタ原料を手掛ける肌美和はこのほど、新たなエイジングケアブランド「スワ(SUWAH)」を立ち上げた。クリエイティブディレクターには、ファッションブランド「ジゼルフ(JSELF)」を手掛ける高園あずさを起用。馬プラセンタを主軸に、熊本由来の原料やファッション性の高いビジュアル表現を掛け合わせることで、プラセンタの新たな価値提案を目指す。
ブランドの核となるのは、馬プラセンタを中心に据えた処方設計だ。原料には、競走馬の育成で知られる「ノーザンファーム」の馬の胎盤から作られた“ノーザンプラセンタ”を採用。加えて、熊本県内メーカーから調達した馬油、阿蘇の地下水など、熊本にゆかりのある原料を組み合わせた。馬油は、使用部位の選定から釜炊き、ろ過までを手作業で行い、高い純度を追求したという。熊本に根付く馬事産業の副産物を原料として生かすなど、アップサイクルの視点も取り入れた。
オブジェのような球体フォルムに仕上げた固形せっけんなどのアプローチで、従来のプラセンタ化粧品に対するイメージの刷新を図る。30〜40代を中心に据えつつ、より幅広い層との接点創出を狙う。

高園あずさがブランド設計から伴走
高園は、マークスタイラー「アングリッド(UNGRID)」の元クリエイティブディレクターで、現在は自身のファッションブランド「ジゼルフ」を手掛ける。「スワ」では、製品開発からブランド設計、クリエイティブディレクションまでを担う。
両者の接点は、高園が手掛ける「ジゼルフ」と、肌美和の既存ブランド「ソイル(SOEL)」とのコラボレーションだった。高園自身も佐賀出身で、同じ九州という地縁に加え、同世代であることから親交が深まり、今回の協業につながったという。
高園は「私自身も3年ほど前からプラセンタを使用してきた。その成分の良さを、ファッション領域で培ってきたアイデアを生かすことで、新しく手に取る人を増やしていきたい」と話す。
原料開発からブランド設計まで一貫
肌美和は熊本を拠点とする1982年設立の化粧品メーカー。昨年、「ソイル」「ウィップ(WHIPP)」やOEM事業を展開するLohbの中原聡史社長が代表に就任した。これにより、原料開発から処方設計、製造、ブランド開発、販売戦略までを一気通貫で統括できる体制が整った。
こうしたモノ作りの基盤を生かし、新ブランド「スワ」の立ち上げに至った。原料から製造、ブランド設計までを自社主導で一貫して担うことで、適正価格で消費者に届けることを目指す。
アイテムは、クレンジング“プラセンクレンジングジェル”(150mL、4950円)、洗顔用生せっけん“プラセンフレッシュソープ”(75g、3850円)、固形せっけん“プラセンコールドソープ”(100g、4620円)、ブースターオイル“プラセンマーユオイル”(30mL、4840円)、化粧水“プラセンローション”(120mL、5390円)、美容液“プラセンエッセンス”(5mL×5本、8800円)、美容液“プラセンリッチセラム”(30mL、1万2100円)、クリーム“プラセンマーユクリーム”(50g、6820円)。自社オンラインストアのほか、美容室やエステサロン、セレクトショップなどで販売し、将来的には百貨店での展開も視野に入れる。
中原社長は「大手を除けば、原料から自社で手掛けるブランドはそう多くない。自分たちならではのカルチャーとの掛け合わせで、工場の良さ、モノ作りの良さ、手作業の良さを伝えたい」と話す。