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ユニリーバ・ベンチャーズ、長寿バイオ企業ノボスの少数株式を取得

ユニリーバ(UNILEVER)のコーポレート・ベンチャー・キャピタル部門であるユニリーバ・ベンチャーズ(UNILEVER VENTURES)は、長寿科学に焦点を当てたバイオテック企業ノボス(NOVOS)の少数株式を取得した。サプリメントブランド「ノボス」は主にD2Cモデルで展開しており、現在180カ国で購入できる。米国では世界最大規模の医療グループであるメイヨー・クリニック(MAYO CLINIC)のほかロサンゼルスの高級スーパー、エレウォン(EREWHON)、フォーシーズンズホテル、スポーツジムのエクイノックス(EQUINOX)の一部施設などでも取り扱う。

ユニリーバ・ベンチャーズのアンナ・オルソン・バスカービル(Anna Ohlsson-Baskerville)=パートナーは今回の投資について、「科学主導の長寿アプローチを誰もが利用でき、実現可能なものにするという私たちの共通の信念を反映している」とコメント。「ノボスが臨床研究や論文の発表を通じてニュートラシューティカル(栄養補助)製品に関する研究を進めていることを評価している。クリス・ミラビル氏とパートナーシップを組めることをうれしく思う」と述べた。

ノボスは2019年にクリス・ミラビル(Chris Mirabile)が創業。同氏はニューヨークを拠点とする同社の最高経営責任者(CEO)を務める。

ノボスのミラビルCEOは16歳のときに脳腫瘍と診断されたことをきっかけに、長寿研究に関心を持つようになったという。「多くの10代とは異なる視点から健康を考えるようになった。できるだけ長く健康な状態を維持する方法を模索するようになった」と語る。その後、生物老年学分野で広く知られる論文「老化の特徴(Hallmarks of Aging)」に出合い、「老化を科学的に研究する分野があることを知った」と振り返る。

同CEOはこの分野の研究者たちと意見交換を重ね、老化に関わる複数の要因に同時にアプローチする研究の可能性に関心を持ったという。また、天然由来の成分が老化に関連する生体の仕組みに影響を与える可能性を示す研究も存在すると説明する。こうした知見を基にノボスを設立し、2年間の研究開発を経て、栄養フォーミュラを採用した主力製品“ノボス・コア(NOVOS CORE)”を開発した。特許を20年に出願し、製品を21年に発売した。

同社によると、“ノボス・コア”のフォーミュラについては複数の研究を行った。まず試験管内の研究では、細胞の老化に関連するとされるいくつかの指標に変化が見られたという。さらに動物を対象とした研究では、高齢マウスの寿命に良い影響が見られたとしている。その後、健康な成人を対象に英サリー大学で臨床研究を実施。研究では、血管の健康に関連するいくつかの指標を調べた。例えば血管の広がりやすさを示す指標(FMD)などを測定した。

ミラビルCEOによると、“ノボス・コア”を摂取したグループでは、プラセボ(偽薬)を摂取したグループと比べて、この指標に違いが見られたという。また、血管の柔軟性や血圧についても測定を行った。これらの研究結果は、最近論文として発表されたとしている。

同社はこれまで、科学的検証と製品の市場適合性の確立に重点を置いてきたと同CEOは説明する。「次のフェーズは、この情報を世界に広めることだ。“長寿”を掲げる企業の中で、人を対象とした臨床研究を行っている企業の違いを理解してもらいたい」と語った。

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