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日本のZINEカルチャー発祥の地に突撃! 話を聞いたら想像以上に“ジーン”ときた

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デジタルが加速する時代に、あえて紙に向き合う人たちがいる。「Here is ZINE tokyo」は、2010年に始動した日本のZINE(ジン)カルチャーを語る上で欠かせないイベントだ。南青山の会場には、40人のクリエイターによる“ここにしかない一冊”が並ぶ。突撃取材で見えてきたのは、儲けでも拡散でもない、純粋な創作の衝動だった。話を聞けば聞くほど、胸にじんわりと沁みてくる。(この記事は「WWDJAPAN」2026年2月23日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)

“ZINEはデジタルの対極にある究極のメディア”

ニューヨークで出会ったアーティストブックの衝撃を起点に、日本で独自のZINEカルチャーを育ててきたヒロ杉山に、ZINEについて聞いた。

──「HERE IS ZINE」の立ち上げのきっかけは?

ヒロ杉山(以下、ヒロ):1984年か85年にニューヨークへ旅行に行ったんです。現地の「プリンテッドマター」という本屋で、アーティストがモノクロコピーで自作した冊子を無数に売っていて。それが今でいうZINEなんですけど、「なんだこれは」と衝撃を受けました。これなら自分でも作れるじゃないか、と。東京に戻ってからモノクロやカラーコピーで冊子を作り始め、友人に配っていました。その後、青山のタンバリンギャラリーから展覧会の企画を依頼され、「ZINEの展示をやりたい」と提案したのが始まりです。当時は「ZINEって何ですか?」という状態でしたが、アーティストが手作りで自由に本を作る企画だと説明し、実現しました。

──当時、「ZINE」という言葉はあった?

ヒロ:ZINEという言葉自体はあったのかもしれないですが、僕は認識していなく、ニューヨークで見たものも、「アーティストブック」というくくりでした。

──ウェブやSNSがなかった時代、ZINEは自己発信のツールだった?

ヒロ:そうですね。大手出版社を通さず、若いカメラマンやスケーターたちが自分で写真を撮り、安価な値段で売ったり配ったりしていた。まだ出版社から写真集を出せる立場にないクリエイターが、「何かを表現したい」という衝動で作っていたんだと思います。

──2010年に「HERE IS ZINE」を始めた当初、クリエイターらの反響は?

ヒロ:最初は僕の周りのカメラマンやデザイナー、イラストレーターに声をかけました。「ZINEって何?」というところから始まって。あえて「ZINEとはこういうもの」と定義せず、「好きに冊子を作ってほしい」とだけ伝えました。その結果、鉄板で作る人や木で製本する人も出てきて(笑)。ニューヨークの文化とは違う、東京独自の広がりが生まれたら面白いと思っていました。その後は料理研究家など、普段ZINEと縁がない人たちにも声をかけて、広がっていきました。

──22回ブレずに大切にしていることは?

ヒロ:「ここにしかない一冊を作ってください」ということ。そして「自分がワクワクできるものを作ってほしい」。ZINEはほぼ一人で完結できる。デザインを知らなくても、コピー機さえあれば作れる。その自由さと楽しさを味わってほしいですね。

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