
東京・池袋のサンシャイン水族館は、使用済み漁網をリサイクルした生地を全面に用いたオリジナルユニフォームを発表した。再生原料を13%配合した生地を採用し、漁網リサイクル生地を全面使用したオリジナル制服の導入は国内初だという。
2022年度の環境省「漂着ごみ組成調査」によると、海岸で回収された漂着ごみのうち漁網は総量ベースで約11%を占める。漁網は海洋生物への絡まりや誤飲・誤食の原因となるなど海洋環境問題の一因とされる。一方、日本で主流のまき網漁業で使用される漁網の多くはポリエステル製で、素材特性やコスト面からリサイクルが進みにくいという課題があった。
今回の取り組みは、ポリエステル製漁網の循環を目指すプロジェクト「リズム(Re:ism)」を通じて実現した。長崎県で回収された使用済みポリエステル製漁網を洗浄し、ケミカルリサイクルで再生した原料を生地化。素材開発にはカイタックグループと長崎県の館浦漁協が参画し、ユニフォーム用途として確立させた。
また、旧ユニフォーム約550枚(約240キログラム)もカイタックグループのリサイクルシステム「ムダゼロ(MUDA ZERO)」を通じて回収し、糸や素材へ再生する。新旧双方の循環設計により、衣類由来の環境負荷低減にもつなげる。