ファッション

村上隆とeスポーツ団体フェイズ・クランがコラボ 「ゲームコミュニティーにとって歴史的な瞬間」

 eスポーツ団体のフェイズ・クラン(FAZE CLAN)は、アーティストの村上隆とのコラボコレクションをライブコマースプラットフォーム「ネットワーク(NTWRK)」で6月29日2時(日本時間)に発売する。コレクションは村上を代表する作品「お花」をモチーフにしたジャージやマウスパッドなどをそろえ、価格は約50〜100ドル(約5500〜1万1000円)。

 フェイズ・クランのリー・トリンク(Lee Trink)最高経営責任者(CEO)は「自分もフェイズ・クランの多くのメンバーも村上隆の作品と彼がカルチャーに与えたインパクトを尊敬している。彼が私たちを信じてアートをゲームコミュニティーに持ち込んでくれたことに感謝する。これはフェイズ・クランとゲームコミュニティーにとって歴史的な瞬間だ」とコメント。

 村上はこのコラボレーションに対して最初は「内気」だったが、「次世代がこのプロジェクトに新たな価値を見出すと信じて」プロジェクトを進めたという。

 村上はその理由について、「僕が大学生のころ、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)がバスキア(Basquiat)とコラボレーションした絵画を発表して、ものすごく話題になった。ウォーホルは当時50代でバスキアは若きスーパースターだったが、僕には年長者が若者に取り入るように見えてしまい、バスキアに少し申し訳なく思った。その後2人が亡くなって十数年が経ち、当時世代間で売り上げにギャップが出て、釣り合わないと思っていたコラボレーションの絵画が新鮮に見えてきた。彼らの時代を象徴するようだと思った。今の僕は当時のウォーホルより年上だし、フェイズ・クランのメンバーは当時のバスキアより若いだろう。僕たちのコラボを釣り合わないと思う人もいるかもしれないが、30年という時間が経ったらアートの歴史の中で見直され、再評価されるかもしれない」と語った。

 フェイズ・クランはこれまで「アンチソーシャルソーシャルクラブ(ANTI SOCIAL SOCIAL CLUB)」「チャンピオン(CHAMPION)」「ウォーレン ロータス(WARREN LOTAS)」「リリカル レモネード(LYRICAL LEMONADE)」「シベリア ヒルズ(SIBERIA HILLS)」「ベアブリック(BE@RBRICK)」といったブランドやメディアとコラボレーションしている。

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