サステナビリティ

テーマは”革新的な環境保護”、ミラノの素材見本市が開幕

 ファッション素材見本市「ミラノ・ウニカ(MILANO UNICA)」が2月5日にイタリア・ミラノで開幕し、イタリアを中心とした欧州企業467社が出展して2020年春夏物のテキスタイルと服飾付属品を提案している。会期は2月7日まで。

 同見本市が軸とするコンセプトは“サステイナビリティーの追求”で、特に今回は“プロセスの革新”をテーマに環境保護を目指す生産プロセスにフォーカス。会場に設けられた「サステイナビリティー・プロジェクト」エリアでは、約120社の総数約700点のテキスタイルと服飾付属品サンプルを展示している。今回は“製品の持続可能性”からさらに発展し、“経営プロセスや機能の持続可能性の追求”に舵を切った出展社にフォーカス。そうした企業はモニタリングやレポート計画の設定、持続可能な総合的経営システムの採用を進めている。

 同見本市は“サステイナブルなイノベーション”をライトモチーフ(主題)としているが、今回新たに、製品の最先端の持続可能性を追求するだけではなく、すべての企業とステークホルダーに対して、生産プロセスの管理と運営における持続可能性の追求を目標に提示した。

 「ミラノ・ウニカ」会長のエルコレ・ボット・ポアーラ(Ercole Botto Poala)=レダ社長はこう言及する。「『サステイナビリティー・プロジェクト』は、デザイナーたちの想像力と経営者やエンジニアの革新的な技術を融合することで、環境に配慮され、美しく、高い機能性を持った製品を作ろうというビジョンだ。次善の策などというものはないことをわれわれは実感している。廃棄物や水、危険な化学物質の使用量を減らし、モニタリングをすることやトレーサブルであることを徹底すべきである。再生可能エネルギーにシフトし、より効果的に資源を活用する生産プロセスがなければ、遠くない将来、多様性を確保して世に出すことも、ファッションの原点である美や革新性を探求することもできなくなる」。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2024-25年秋冬のトレンド総まとめ 鍵は「退屈じゃない日常着」

4月15日発売の「WWDJAPAN」は、毎シーズン恒例のトレンドブックです。パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、そして東京の5都市で発表された100以上のブランドから、アイテムや素材、色、パターン、ディテール、バッグ&シューズのトレンドを分析しました。豊富なルック写真と共にお届けします。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。