ファッション

「靴磨き世界一」の称号を日本人が獲得

 東京・青山の靴磨き専門店「ブリフトアッシュ(BRIFT H)」の長谷川裕也氏(33)が13日、ロンドンで行われた「ワールド チャンピオンシップ オブ シューシャイニング」で優勝した。「僕が靴磨きを始めて約13年。このような大会は過去にも聞いたことがない」と長谷川氏が語るように、世界中から出場者を募った靴磨きの大会が行われるのは、おそらく世界初。

 同大会は、高級靴の祭典「ロンドン スーパー トランクショー」内で行われたもの。これまでスウェーデンで行われていたものが規模を拡大し、ロンドンで初開催された。

 世界各国から30人弱がエントリー。自身の磨いた靴の写真1枚とプロフィールを元に事前審査がなされ、ファイナリスト3人が選出された。仏シューケアブランド「サフィール(SAPHIR)」のシュークリームなど、靴磨きのための道具は大会側が用意した。同条件下で3人が、同じ靴(英国のシューズブランド「ローク(LOAKE)」のカーフ素材の内羽根のストレートチップシューズ)を磨いた。制限時間は片足で20分。

 審査のポイントは美しい艶、色の深み、所作の3点。長谷川氏は地元英国人とスウェーデン人のファイナリストを退け、初代チャンピオンの座に就いた。「日本の靴磨きのレベルの高さを世界に証明でき、うれしい。今後もカルチャーとしての靴磨きを加速させていきたい」。

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