PROFILE: 和田大河/「モッズ ティープラス(MOD t+)」代表

ヘアスタイルを大きく変えられる点が魅力
WWD:エクステサロンを始めたきっかけは?
和田大河代表(以下、和田):もともと美容師として働く中で、ヘアスタイルを大きく変えられるエクステの魅力に興味を持ったことが、エクステサロンを始めたきっかけです。
WWD:エクステの需要は増えている?
和田:特に10〜20代でどんどんやる人が増えていて、盛り上がりを感じています。仕上がりが派手なので、SNSで話題になりやすい、ということも盛り上がりにつながっています。
WWD:お客はどんなときに来店する?
和田:ショートやミディアムの方が、「すぐにロングにしたい」と思ったときに来店するケースが大半です。タイミングで言えば、クリスマスやハロウィンなどのイベントや、成人式や結婚式などの行事の際。結婚式に参加するとき、ヘアアレンジするためにロングにする、というパターンも多いです。あと最近ではライブに行くときに、推しのヘアスタイルに合わせてロングにする、というケースも多いですね。自撮り画像の髪色や長さをアプリで加工して、「加工画像のようになりたい」とオーダーする人もいます。
WWD:長さを変える以外のオーダーもある?
和田:ハイトーンのグラデーションやインナーカラーを入れたいときに、カラーリングしないでエクステにする、という方も増えています。なぜならば、ブリーチによるダメージや、褪色を気にする必要がないから。また枚数にもよりますが、30分程度で施術が終わるというメリットもあります。時短でイメチェンができるので、気軽に利用する方が増えている実感があります。
シールエクステは色のバリエーションが豊富
WWD:エクステには種類がある。
和田:主なものに「編み込みタイプ」と「シールエクステ」があり、私が取り扱っているのは「シールエクステ」です。その名の通り髪にくっつけていくエクステで、髪へのなじみ具合がすごく良い、という特徴があります。
WWD:ほかの特徴は?
和田:あとは色のバリエーションが豊富で、おそらくエクステの中で一番多いと思います。ですので、どんな髪色のお客さまでも、すぐになじませられるのがシールエクステです。当サロンでは、常に100色以上はストックしてあります。
WWD:エクステメニューの価格帯は?
和田:例えば基本の80枚だと、30分くらいの施術時間で、価格的には2万〜3万円くらい。インナーカラーだと使う枚数は少なくなるので、30枚くらいで大体1万5000円。美容業界では、短時間で高単価のメニューになっていると思います。しかも、施術時間が短いため回転率が高い。それでいて、ビフォー&アフターの変化量が多いため、お客さまの満足度も高いんです。
WWD:カウンセリングではどういったことを聞かれる?
和田:一番聞かれるのは、やはり「本当になじむのか?」ということです。その際に色数が豊富にあるということは、お客さまを安心させる材料になります。シールエクステは、基本的には誰がやってもうまくなじませることができますが、ボブの髪型は少し難易度が高いですね。下手するとクラゲみたいになってしまうので、うまくボブラインを隠すのに技術が必要です。
髪のサラサラ感にこだわった「TG」
WWD:シールエクステのメーカーも立ち上げた。
和田:エクステは、カットやカラーだけではできない長さやボリューム、デザインを短時間で実現できる一方で、「施術に時間がかかる」「馴染ませるのが難しい」「技術を習得するハードルが高い」と感じる美容師さんも多いと感じていました。そこで、自分自身が現場で培った技術や経験をもとに、もっと多くの美容師さんがエクステを取り入れやすい環境を作りたいと思うようになりました。サロンでエクステの施術を行うだけではなく、商材の提供や技術講習、その後の集客までサポートすることで、「エクステを導入して終わり」ではなく、「導入した翌日から売り上げにつなげられる」サービスを目指して、現在のオリジナルシールエクステブランド「TG」の事業へと発展していきました。
WWD:「TG」のシールエクステの特徴は?
和田:色のバリエーションと、質感的には髪のサラサラ具合に徹底的にこだわっています。ビジネス的には、導入サロンへの技術教育や集客サポートが大きな特徴になっています。
WWD:今後やりたいことは?
和田:エクステを導入するサロンを増やして、全国どこに行っても、エクステサロンがあるのが当たり前のサロン業界を目指しています。今は導入サロンが本当に少ないので、エクステはブルーオーシャンなんです。「ブリーチをやめてエクステにしよう」とは言わないけれど、髪の状態や体力によって、どうしてもブリーチができないお客さまもいるので、そういう人にはエクステをすすめる流れを作りたい。まだまだですが、コツコツ頑張っていきたいと思っています。
WWD:サロンワーク以外の仕事にも注力する?
和田:そうですね。「自分で施術をする」という視点から、「エクステを通して美容師さんやサロンを支える」という視点に変わりました。サロンワークはもちろん続けますが、「美容師さんの可能性を広げる」ということを意識して仕事をしていきたいと思っています。