PROFILE: 秋田千収/社長

日本の美容産業が世界で存在感を高めるには、何が必要なのか。現地のニーズに合わせた商品開発から、人の技やサービスを生かした体験づくり、ODMとの連携、複数ブランドを束ねた売り場づくりまで、その方法は一つではない。海外展開の最前線に立つ7社の取り組みから、Jビューティを世界に広げるためのヒントを探る。(この記事は「WWDJAPAN」2026年9月28日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)
トキワ
TOKIWA
[ 化粧品OEM・ODM ]
□ GLOBAL VIEW_海外で勝つために必要なこと
複数ブランドの需要を束ね、海外投資を可能に
□ J-BEAUTY VIEW_「Jビューティ」をどう考える?
高品質で量産する日本のモノ作り
□ GLOBAL DATA
主な海外展開地域:中国、米国、フランス、フィリピン 年間生産数:1億個以上 研究員:100人以上 特許:600以上 国内メイクアップ受託製造シェア:33.9%(2025年度、出所:矢野経済研究所 2025年版 化粧品受託製造・容器・原料市場の展望と戦略)
「速さ」だけではない
市場にない技術を量産までつなぐ
トキワはカラーメイクを中心とする化粧品OEM・ODMを手掛け、特にアイブロウやアイライナーなどのペンシルカテゴリーに強みを持つ。処方と容器を一体で開発し、金型や製造ラインまで自社で設計することで、難易度の高い製品の量産につなげてきた。秋田千収社長は、海外のプレステージ、ラグジュアリーブランドからも「トキワでしか作れないような製品」への期待が高まっていると話す。例えば極細の芯や楕円、、薄平型などの特殊形状は、細かな描写を可能にする一方、落下しても折れない強度や大量生産時の品質安定性が欠かせない。「イノベーティブなものを高品質で量産するには、処方と容器の設計に加え生産技術も重要になる」。単に新しい処方をつくるだけでなく、それを安定して市場に届けられるところまで設計するのがトキワの競争力だ。
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