「WWDJAPAN」には美容ジャーナリストの齋藤薫さんによる連載「ビューティ業界へのオピニオン」がある。長年ビューティ業界に携わり化粧品メーカーからも絶大な信頼を得る美容ジャーナリストの齋藤さんがビューティ業界をさらに盛り立てるべく、さまざまな視点からの思いや提案が込められた内容は必見だ。(この記事は2026年6月22日号からの抜粋です)
美容医療が一気に台頭した時、化粧品は一体どうなるのか?存続はできるのか?そこまで懸念されたりしたが、化粧品はまったく揺らぐことなく共存共栄している。でもここへ来て、今度は医学による抗老化が現実味を増し、すでに老化細胞やミトコンドリア、そしてオートファジーなど、細胞レベルで働きかけるサプリが台頭。いま再び、化粧品の未来は一体どうなるの?そうした存在意義を問うような声が聞こえてきている。
正直、医療におけるアンチエイジングは、美容医療のように表層的ではなく、根本から人を若返らせるので、化粧品の役割は明らかに変わってくると考えるべき。もちろん日々の洗顔や保湿、ベースメイクの必要性は今と全く変わらないけれど、エイジングケアとしての役割は変えざるを得ないのではないか?ではどうするか?一つの方向性はズバリ、“幸福な人を作る”こと。いやこれは、個人的な妄想に過ぎないが、いろんな状況を考えても決して不可能なことじゃない。なぜなら、心と見た目、内面と外見の両方で幸せな状態を作っていくことを意味しているから。
つまり一つに、その化粧品を使うことで精神的に満たされ、確実に幸福感を感じられること。言うまでもなく、心地よい感触や香りなどで人を癒やしたり幸せな気持ちにしたりということは、化粧品も既にかなえているけれど、もっともっと科学的に、朝晩使えばストレスレベルがどれだけ減り、何%の幸福度が得られるのかがデータで証明できるような時代が来るだろうと思うのである。まさしく人を幸せにする化粧品効果を競う時代が来るということ。
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