MTGは11月15日、主軸ブランド「リファ（REFA）」のブランド史上最大の旗艦店を銀座にオープンする。10〜80代の3世代が楽しめる「すべての人の心が躍る 賑やかなラグジュアリー」をコンセプトに、地下1階〜地上4階の5フロアで構成（地下1階は非公開）。リカバリーウエアやリネンなど5つの新カテゴリー、100強の限定・先行アイテムをそろえ、トータルビューティブランドとして国内外での認知拡大と売り上げ成長にも弾みをつける狙いだ。
最大規模の旗艦店となるリファ ギンザ（REFA GINZA）は、MTGの旗艦店「ビューティーコネクション銀座」を刷新し、「リファ」ブランド単独での世界観を前面に打ち出す。松下剛MTG社長は、「『ビューティーコネクション銀座』は正直にいうと失敗だったと思う。2019年11月のオープン後にコロナ禍で向かい風はあったが、当社のあらゆるブランドを集積し、お客さまに各ブランドの魅力を伝えきれていなかった」と反省を示し、「リファ ギンザでは、『リファ』にフォーカスすることで、ブランドの世界観をより深く、分かりやすく伝えていく」と語った。
店舗デザインは、ギンザシックスなど国際的なラグジュアリーブランドの店舗・空間デザインを数多く手がけるデザインスタジオ、キュリオシティのグエナエル・ニコラ代表が担当。2年前からプロジェクトがスタートしたが「松下社長と最初に打ち合わせしリファ ギンザにかける夢を2時間ほど語りあった。以降、会う度に新製品の話が加わり、それを店舗に落とし込むの作業の繰り返した結果、当初の夢の100倍ほどの規模になった」とニコラ代表は笑顔をみせた。
1階：「リファ」オールスターが勢ぞろい
「オープン前だが、手応えを感じている」（松下社長）と自信を覗かせる店舗の5フロア合計の売り場面積は、約1400㎡。1階は、太陽を彷彿とするスフィア（球体）が天井中央から存在感を示す。店内は「円形状に什器を配置すると、自由に行き来できるが迷路のような楽しみを味わえる」（ニコラ代表）。新製品や同店限定アイテム、ギフトセット、全カテゴリーの代表アイテムを紹介する。
2階：シャワーヘッドやフレグランスなど4カテゴリーを集積
2階は、ヘアケア、シャワーヘッド、フレグランス、コスメを集積。各カテゴリーは円の空間でつなげることで、統一感を持たせた。壁際には座りながら製品を試せるスペースを用意する。ブランド初のフレグランスカテゴリーは、150年以上の歴史を持つフランスの香料会社ヴェ・マン・フィス香料を開発パートナーに迎え、3ライン扱う。ヘアケアカテゴリーの壁には600個の“ハートブラシ”を展示、シャワーヘッドカテゴリーは漆黒の大きなボウルでそれぞれの製品の水流を体感できるのが特徴だ。エレベーター前には、イタリア・トスカーナにある「美の聖地」モンテカティーニからインスパイアされた新ライン“リファ モンテカティーニ”も並ぶ。
3階：リカバリーウエアが初登場
3階はリカバリーウエアブランド「リファ バイタルウェア（REFA VITAL WEAR）」、タオルやバスローブなどを展開する”リファリネン（REFA LIMEN）”、 希少な素材や伝統技術、クリエイターとの協創を通じて、従来の枠を超えた価値や特別な体験を生み出すための特別な製品群“リファ コレクション”の第1弾となるプレミアムウォーター“リファ ウォータープレミアム70”（720mL、5400円）などをそろえる。
4階：イベントや勉強会を実施
4階は、「リファ」を取り扱うヘアサロンを招いた勉強会やメディア向けイベントなど、パートナー企業とのリレーションを創出するフロアとなる。
「リファ」とは
2009年誕生。美顔ローラーの先駆的存在として話題を集める。13年にシャワーヘッド、19年にヘアドライヤー、20年にヘアケアアイテムを展開するなど、アイテムを拡充する。「リファ」の売上高はコロナ禍以降右肩上がりで成長し、24年度は前年比21.5％増の514億円と好調に推移する。「人気のヘアブラシ“ハートコーム アイラ”など小学生から80代まで愛用者がいるブランドは希少な存在。現在の売上高の大半は国内売り上げが占めるので、グローバル化を推進する。『リファ』は今後もカテゴリーを拡充し、売上高1兆円規模のブランドに育成していく」（松下社長）と力強く語った。
