ファッション

「フートウキョウ」がリカバリーウェアを開発 東京大学で公開

ナイトウエアブランド「フートウキョウ(FOO TOKYO)」は、アレン・ユギノビッチ=ハーバード大学医学部神経生物学教授と共にリカバリーウエアを開発。長袖トップスとロングパンツ(各2万3100円)を9月に発売する。それに先駆けて6月24日、東京大学安田講堂で行われた「スポーツドクターズ ネットワーク カンファレンス(以下、SDNC)」で商品を公開した。

同リカバリーウエアは、高純度の微粒子セラミックスを繊維に練り込んだ特殊素材「光電子」と長繊維綿を使用し、通気性と遠赤外線による温もりを両立。さらに、眠るときの姿勢まで考慮したパターン設計と臨床実験に基づくデータを背景に、「心地よさ」と「科学的根拠」の双方を兼ね備えた。一般医療機器としての届け出を完了しており、効果・効能がうたえる商品になっている。

パターンにイッセイ ミヤケ出身の経験者を起用し、“何もしないという贅沢”というブランドコンセプトをリカバリーウエアでも全うする。胸や肩にゆとりを持たせた立体的な構造に加え、腕や肩が動かしやすいラグランスリーブを取り入れることで、寝返りや腕の動きにも対応。ボトムスもヒップまわりにゆとりをもたせ、圧迫感を軽減した。

「フートウキョウ」を展開するネクストブランダーズの桑原真明CEOは、「化学繊維100%のリカバリーウエアは、吸湿性がよくないために蒸し暑くなりがちだ。今回、僕らはコットン比率を76%にし、吸湿性を保ち、着心地のいいものを目指した。企画から素材調達、縫製まで全て日本で行っており、クオリティーには自信がある」と語る。

「SNDC」への参加は主催するSNDCアジアパシフィックの代表者と桑原CEOが知人だったことからだという。「日本の技術やモノ作りの力が生物学や医療などの専門家の言葉を通じて発信されることに意義を感じた」。アレン・ユギノビッチ教授とは今後も協業していく計画だという。

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