ファッション

LAで人気の「ランディーズドーナツ」が日本初上陸 巨大ドーナツやアメリカンな店内をリポート

アメリカ・ロサンゼルスで人気のドーナツショップ「ランディーズドーナツ(RANDY’S DONUTS)」が5月15日、国内1号店を東京・代官山の商業施設ログロード代官山にオープンする。

「ランディーズドーナツ」は1952年にロサンゼルスで創業したドーナツ店で、米国ではロサンゼルスを中心に25店舗を展開。近年は韓国やフィリピン、サウジアラビア、メキシコなどの海外展開を拡大している。ハリウッド映画やミュージックビデオなどのロケ地としても知られており、聖地巡礼に訪れるファンも多いそうだ。

「ランディーズドーナツ」といえば、店舗外にある巨大なドーナツ型サイン看板がシンボルとして知られている。マーベル映画「アイアンマン2」で、主人公のトニー・スタークが巨大なドーナツの看板の上でドーナツを食べるシーンで有名になったオブジェ。ロサンゼルスの店舗同様、代官山店にも設置した。

巨大ショーケースは迫力大! ドンキでの学びを反映

同店は、街中でよく見かけるドーナツ屋さんとは一味違う。入り口を入ると、ドーナツが大量に並ぶ大型ショーケースがお出迎え。上から下までぎっしりとカラフルなドーナツが並んでおり、最大で約1000個のドーナツをディスプレーできるという。その迫力に、思わずシャッターを切りたくなる人が続出するだろう。

そんな内装を提案したのは、「ランディーズドーナツ」の日本展開におけるマスターフランチャイズ権利を取得したグリット・インターナショナル。芳賀剛社長は、ドン・キホーテで約20年にわたりキャリアを積んだ経歴を持つ、小売り業界出身の人物だ。「長年ドンキで培った“エンターテインメント性を届ける店作り”という学びを、『ランディーズドーナツ』にも取り入れた。例えば、入り口正面のショーケース。バックヤードにドーナツの在庫がたくさんあるなら、陳列した方が見栄えが良いし、美しく魅せることでお客さまの財布の紐が緩むかもしれない」。ワクワクするような体験型店舗を意識したそうで、内装はどこを切り取っても“写真映え”する。

注文はタッチパネルによるセルフオーダー方式で、キャッシュレス決済のみ。来店客が画面を操作して注文を完結するスタイルで、ドーナツ店としては珍しい仕組みだ。これを導入することで、注文ミスの削減や人手不足の解消にもつながる。店内奥にはイートインスペースも完備しており、心地よいテラス席では愛犬を連れての食事も可能だ。

アメリカンサイズのドーナツはシェア必須

ドーナツは40種類以上で、価格は360〜550円。目玉は、ビッグサイズの“ストロベリーチョコレートテキサス グレイズド”(550円)だ。甘酸っぱいイチゴ風味のチョコレートにフリーズドライのイチゴを振りかけたドーナツで、意外にさっぱりと食べられる。直径約16cmと、顔と同じくらいの大きさで、3〜4人で分けてシェアするのがおすすめだ。

ほか、定番の“シュガーレイズド”(380円)や“ミルクチョコレイズド”(440円)、“スモアズレイズド”(550円)など、クラシックからプレミアムまで色とりどりのドーナツがそろい、どれも大きめなサイズ感。生地はしっかりとしており、1つ食べるだけでも満足感を得られるだろう。

ドリンクはコーヒーや紅茶だけでなく、レモネードやスムージー、タピオカまで。ドリンクだけでも十分に楽しめるラインアップだ。

日本上陸のキッカケは“オレンジのドーナツボックス”!?

「ランディーズドーナツ」の日本上陸のきっかけは、意外にも“オレンジ色のドーナツボックス”だったと芳賀社長は語る。「正直ドーナツそのものよりも、あのオレンジのボックスにひと目惚れしてしまった。その後、米『ランディーズドーナツ』を運営するクワッド クイーンズLLC代表のマーク・ケレギアン(Mark Kelegian)にオファーを出し、日本への進出が決まった。もちろんドーナツもおいしくて、すぐに『ランディーズドーナツ』のファンになった」と振り返る。

一方、マーク氏は「40〜50社から問い合わせがあった中で、芳賀社長のパッションと『ランディーズドーナツ』への深い愛情が印象的だった。価値観を共有できるすばらしいパートナーと出会えた」と語っている。両者が出会わなければ、「ランディーズドーナツ」の日本上陸は実現しなかったと言っても過言ではない。

芳賀社長は「この店舗で実績を作り、さらに日本国内の店舗数を増やしていきたい」と店舗拡大を視野に入れ、意欲を示した。

積極的なファッションコラボで、ドーナツ屋の枠を超える

「ランディーズドーナツ」は、ファッションブランドとの協業にも力を入れている。店頭で販売しているTシャツは「フリークス ストア(FREAK'S STORE)」が、キャップは「ニューエラ(NEW ERA)」が制作。スタッフが着用するユニホームのエプロンは、ロサンゼルス発のワークウエアブランド「クックマン(COOKMAN)」によるものだ。

今後もさまざまなコラボレーションを検討しており、ファッションとの親和性も含めた新たな魅力の発信を目指す。“映えるドーナツショップ”にとどまらず、ファッションやライフスタイルの交差点としても注目を集めそう。今後の展開にも注目したい。

◼️ランディーズドーナツ渋谷代官山店
オープン日:5月15日
場所:ログロード 代官山 L2棟
住所:東京都渋谷区代官山町13-1
営業時間:11:00〜19:00
席数:40席(テラス席含む)

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