「メットガラ2025」が5月5日(現地時間)、米ニューヨークのメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)で開催された。今年のテーマは、“スーパーファイン:テーラリング ブラック スタイル(Superfine: Tailoring Black Style)”、テーマに合わせて豪華セレブが個性あふれるルックを披露した。ゼンデイヤ(Zendaya)とアンナ・サワイ(Anna Sawai)は、両者とも真っ白なテーラードスーツに帽子を合わせたスタイルで登場。まるで“双子”のようだと、注目を集めた。
ゼンデイヤは、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のカスタムメードのスーツに「ブルガリ(BVLGARI)」のジュエリーを合わせた装いを披露。スタイリストのロー・ローチ(Law Roach)がスタイリングを担当し、シルバーの小さなボタンが並んだベストに、シャツとタイを合わせ、全身を白でまとめたモノクロームスタイルで登場した。今回は、歌手のダイアナ・ロス(Diana Ross)やビアンカ・ジャガー(Bianca Jagger.)ら、さまざまなファッションアイコンにインスピレーションを得たという。
レッドカーペット上で、ゼンデイヤはダイアナ・ロスが登場する様子を見て「まさに彼女がお手本!」と声を上げた。ダイアナは、1975年の映画「マホガニー物語」で今回のゼンデイヤのスタイルとよく似た装いで登場している。
ゼンデイヤのスタイリストのロー・ローチは、インスタグラムで、ゼンデイヤのスタイルはビアンカ・ジャガーの1971年のウェディングスーツにインスピレーションを得たと明かした。
ビアンカ・ジャガーは、テーラードシルエットを好んで着用していたことで知られている。ミック・ジャガー(Mick Jagger)との結婚式では、伝統的なウェディングドレスの代わりに、イヴ・サンローランが手掛けた白のスーツを選んだ。
一方、アンナ・サワイはメットガラで、「ディオール(DIOR)」のカスタムスーツと「カルティエ(CARTIER)」のジュエリーを身につけて登場。1970年代のテーラリングにオマージュを捧げた装いは、ダイアナ・ロスを想起させるスタイルとも受け取れる。スタイリングを手掛けたのはカーラ・ウェルチ(Karla Welch)で、同イベントではダイアナの娘であるトレイシー・エリス・ロス(Tracee Ellis Ross)の衣装も担当していた。
インスタグラム上で、カーラ・ウェルチはアンナ・サワイとゼンデイヤの装いの共通点についてコメントし、「ゼンデイヤへのオマージュも加えましょう」と投稿。また別の投稿では、スタイリストのロウ・ローチをタグ付けし、「素晴らしいアイデアの持ち主同士ね」と綴った。