「赤穂の天塩」を手掛ける赤穂化成のグループ会社であるアコールは、江戸時代から続く塩作りの技術を生かしたビューティブランド「アマミ(AMAMI)」に本腰を入れる。マグネシウム配合の入浴剤やボディースクラブ、石けんなどをそろえ、塩の可能性を広げるマグネシウム美容を広めていく。販路も主力の公式ECサイトなどのほか、卸展開なども視野に入れる。
アコールは、赤穂化成が展開する「赤穂の天塩」や海洋深層水「天海の水」などを扱う通信販売会社として2003年に設立。赤穂化成の製塩技術を生かしたエプソムソルト(硫酸マグネシウム)のOEMが増えたことから、21年に日本製で純度99%以上の高品質な“エプソムソルト”(800g、1000円/10kg、3780円)や、体内ケアをかなえる高知県室戸海洋深層水由来のミネラルとエプソムソルトを配合した炭酸水“エプソムウォーター”(500mL×24本、2880円)を発売した。
4月24日には、マグネシウムの角質ケアを実現するスクラブ洗浄料“ミネラルボディスクラブ”(360g、3980円)を発売する。室戸海洋深層水から作り無添加食品用として使用されている天海の塩や100%国産のエプソムソルトを配合。塩が持つ浸透圧の作用により不要な皮脂や老廃物を浮かせて取り除く、肌に負担の少ないマイルドデトックス処方を採用した。
日本人はマグネシウム不足
ミネラルの一つであるマグネシウムは、タンパク質や脂質、炭水化物、ビタミンに並ぶ五大栄養素。マグネシウムは筋肉の収縮や体温・血圧の調整などさまざまな体の機能の正常化に欠かせない。厚生労働省の調査によると1日の摂取基準は男性で380mg、女性で290mgだが、それぞれ約130mg、80mgが不足している。干しひじきやわかめ、アーモンド、納豆、ほうれん草、バナナなどに含まれているが、食事だけで基準量を摂取するのは難しい。そのためアコールは“エプソムソルト”や“エプソムウォーター”などの内外美容で取り入れることを推奨する。今後も“塩、水、ミネラル”を軸に、マグネシウム美容の総合ブランドを目指す。