ファッション

サッカー日本代表、公式グッズでファッション切り口の新ライン始動 宮本恒靖会長もモデルに 

日本サッカー協会(以下、JFA)は3月13日、2025年春夏の日本代表オリジナルオフィシャルグッズを発売する。注目は、今季から2つの新ラインを立ち上げること。特に、主にZ世代を対象にしたファッション感覚のアイテム群“イノセントライン”は「今回のハイライト」(発表資料から)と位置付ける注力商品だ。ファッションを切り口にサッカーファンの裾野を広げ、26年のワールドカップ(カナダ、メキシコ、米国で開催)の盛り上がりにつなげるのが狙い。

“イノセントライン”は、サッカーのゲームシャツをファッションとして取り入れる潮流 “ブロークコア”を意識し、ゲームシャツ(5500円)、スカーフ(3800円)、クロップトTシャツ(4600円)、キーチャームなどユニセックスの11型をラインアップ。“イノセントライン”と共に立ち上げる“デイリーライン”は、ビジネスシーンでの着用も意識したカジュアルウエアで、JFAの八咫烏(ヤタガラス)ロゴをワンポイントにしたポロシャツ(7700円)やカードケース(2000円)など8型をそろえる。

発売に合わせて、JFAとして初めてファッションメディアも集めた商品発表会を開催した。元日本代表キャプテンであり、現在はJFA会長の宮本恒靖氏もファッションショーにモデルとして登場。自身も戦った02年の日韓、06年のドイツワールドカップを振り返ると共に「今までサッカーを少し遠い存在だと感じていた人や、子どもたちにも新ラインをぜひ着てもらいたい。ゆくゆくは、街中にサッカーアイテムを身につけた人があふれるようになれば」とコメントした。

新ライン立ち上げについて、JFAの市川誠パートナー事業部商品事業グループ担当は、「JFAとしては日本代表のファンの属性を把握できているわけではない」と前置きをした上で、「Jリーグでいえば、リーグ発足(1991年)やドーハの悲劇(93年)、日韓ワールドカップ(2002年)などを経験してきた世代がファンの中心になっており、若い世代へのアプローチが課題となっている」と説明。「代表選のスタジアムで若い人たちを見ていると、ゲームシャツをおしゃれに着こなしている人が目立った。ファッションとしてのオフィシャルグッズ提案は今までJFAとしてやってこなかったが、『可能性があるならぜひやってみよう』と、宮本会長も背中を押してくれた」という。

日本代表が26年ワールドカップに出場できるかどうかは、早ければ3月20日に埼玉スタジアムで開催されるアジア最終予選バーレーン戦に勝つと決定する。JFAは、バーレーン戦や25日のサウジアラビア戦で“イノセントライン”を特設ブースでアピールする予定。また、“イノセントライン”は13日からJFAの公式ECで販売するほか、原宿や梅田のサッカーショップKAMO、スーパースポーツゼビオの一部店舗などで販売。“デイリーライン”は公式ECやスポーツ量販店、スポーツ専門店などで販売する。

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