ビューティ

韓国の“少しお節介”な習慣を届けたい IT企業社員がティーブランド「コーニー」を立ち上げた理由

ティーブランド「コーニー(CORNIE)」が2024年12月にローンチした。手がけるのは、韓国・ソウル生まれ、現在外資IT企業でCXコンサルタントとして勤務するリ・ユンジェ(Lee Younjae)だ。10歳の頃に東京に移住し、慶應義塾大学卒業後は韓国と上海でホテルや飲食店の企画を担当したのち、リクルートを経て現在の職に就いた。日韓の通訳としても活躍するなど、活動は幅広い。

そんな彼女が今回「コーニー」を立ち上げた理由を尋ねると「韓国と日本のバックグランドを持ちながら、スウェーデンに留学。その後上海での駐在生活を経て、あらためて日韓の文化の素晴らしさに気がついた。しかしながら、日本の市場には韓国文化の伸び代はまだある。私が上海にいる時に恋しくなったのは韓国の温かな“情”だったが、その情に価値を置いた発信がされていることはまだ少ないと感じた」とユンジェ。

日韓のルーツを持つ彼女だからこそできる方法で韓国文化を発信したいと考え、自らの韓国の原体験である韓国茶のブランドを手掛けることに。「子どもの頃に一緒に住んでいた祖母は、夏になればとうもろこし茶やオミザ茶を、冬には柚茶や生姜茶、デーツ茶を淹れてくれた。このように、季節や相手の体調に寄り添った、“少しお節介”な穀物茶や果実茶を飲む習慣が、私にとってはとても心地が良いものだった。そしてこの韓国のお節介さを、私は“情”と呼んでいる。ブランドを通じて、誰かを思いやり、お茶を淹れて分かち合う“少しお節介な気持ち=情”を届けていきたい」。

そんな気持ちから生まれた「コーニー」のファースト商品は最高品質のイェチョン産白とうもろこしの粒を100%使用した“粒コーン茶”。ユンジェは「コーン茶はむくみ改善にも効果的だといわれており、身体のコンディションを整えたい時にもおすすめだ。ノンカフェインのため、老若男女問わず生活にとりやすいだろう。日本で緑茶や麦茶を飲むように、韓国でも家庭でお茶を飲む習慣は根付いている」と続ける。

さらに「コーニー」の“粒コーン茶”には、低温真空ロースティング法が用いられ、香ばしさを増しながら栄養素を保つよう作られる。腸内環境を整える食物繊維や貧血予防に欠かせない鉄分、細胞の生成を助ける葉酸のほか、美肌づくりをサポートするビタミンB群、ビタミンC、Eを含む。「『コーニー』の“粒コーン茶”は一般的なティーパックのお茶とは異なり、そのままコーンの実を食べることもできるから、素材の栄養素を惜しみなく得られる。お茶を楽しんだ後のコーンを米と一緒に炊くのもおすすめだ」。

現在「コーニー」は公式サイトで販売しており、今後は粒コーン茶以外にもラインアップを拡充するほか、ギフトセットなどを提案。3月15〜16日には、目黒MEGURO MARCで開催されるマーケット“HAVE A GOOOD MARKET!!! at MEGURO MARC”に出展。試飲と商品の購入も可能だ。

◼︎HAVE A GOOOD MARKET!!! at MEGURO MARC
日程:3月15〜16日
時間:11:00〜17:00
会場:MEGURO MARC
住所:東京都品川区西五反田3-3-2

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