2005年にフランスで誕生したジュエリーブランド「メシカ(MESSIKA)」は、クラシックなデザインが主流だったダイヤモンドのジュエリーを、革新的な発想で再解釈し、あらゆる場面に寄り添う身近な存在へと昇華させ、創業以来エッジのきいた、コンテンポラリーなデザインを提案し続けてきた。
創業者のヴァレリー・メシカ「メシカ」アーティスティックディレクターにとって、ダイヤモンドジュエリーは「時を超えて受け継がれるタイムレスな存在であり、個性やスタイルを反映させたファッション性に優れた存在でもある」という。世界中のセレブリティーから支持を集め、ケイト・モス(Kate Moss)やジジ・ハディド(Gigi Hadid)等とのコラボレーションなどでも知られている。
万美は伝統的な書道のスタイルにヒップホップやグラフィティからの影響を落とし込んだ“MAMIMOZI”で頭角を表し、書道の新しい魅力を広げてきた。加えて、日本の他にアメリカやヨーロッパ、アジア諸国など世界各地でイベントを開催し書道のパフォーマンスを披露。新たな魅力を広げている。
両者に共通するのは、伝統と未来の接点を模索している点だ。「メシカ」はダイヤモンドを筆頭にしたジュエリーメイキングの美学、万美は独自なスタイルの書道。それぞれの作品から、純度の高い自己表現と伝統的なルールを広げる活動の背景にある思いを紹介する。
個性を磨くために歴史と向き合う

“ソー ムーヴ” イヤリング ホワイトゴールド 64万9000円
“ソー ムーヴ” リング ホワイトゴールド 47万3000円
“ムーヴ ノア” PMフルパヴェ バングル ホワイトゴールド 204万6000円
「私が書道を始めたのは9歳で、よくある小学生が『お習字を習いたい』というような興味からでした。当時は書道家の道を志していたわけでもなく、具体的にイメージし始めたのは17歳の時に担任との進路相談の時。書道と同じくらい美術も好きで得意だったことから美大進学も考えましたが、美術家よりも書道家の方が絶対数が少ないいので重宝されるんじゃないかと思って、大学の書道科に進学しました。それから、書道の基礎的な書き方を学び続けて、結果的にいくつか賞を受賞するようになって、徐々に違うアプローチに挑戦したいと漠然と思うようになりました。『表現』というか、芸術面へのアプローチを模索し始めました」。

「私が書道を始めたのは9歳で、よくある小学生が『お習字を習いたい』というような興味からでした。当時は書道家の道を志していたわけでもなく、具体的にイメージし始めたのは17歳の時に担任との進路相談の時。書道と同じくらい美術も好きで得意だったことから美大進学も考えましたが、美術家よりも書道家の方が絶対数が少ないいので重宝されるんじゃないかと思って、大学の書道科に進学しました。それから、書道の基礎的な書き方を学び続けて、結果的にいくつか賞を受賞するようになって、徐々に違うアプローチに挑戦したいと漠然と思うようになりました。『表現』というか、芸術面へのアプローチを模索し始めました」。