ファッション

新ブランド「DDDD」がデビューコレクションを発表 来春代官山に旗艦店をオープン

信岡ホールディングス(本社:広島県福山市)は、新ブランド「ディフォー(DDDD)」を立ち上げ、2025年春夏コレクションから本格始動する。9月13日に、来春店舗を構えるログロード代官山でファッションショーを開催した。

ブランド名の「DDDD」は、“Dimensional(次元)”“Daring(大胆)”“Deviant(逸脱)”“Dazzle(眩しい)”の頭文字。クリエイティブディレクターのSHINJI、デザイナーのSHIGEKI、アートディレクターのZENを中心に活動する。国内コレクションブランドのデザインやブランディングコンサルを手掛けてきたSHINJIと国内セレクトショップやアウトドアブランドの商品企画やデザインに携わってきたSHIGEKIの豊富な経験に加え、パルクールアーティストとしても活躍するZENがファッションクリエイションにパルクールの哲学を取り入れる。“Dress Up Lazy(怠けたドレスアップ)”を掲げ、反骨精神(Amanojaku)、独自視点(Outsider)、都市の知恵(Streetwise)という3つのキーワードを洋服に落とし込み、自己表現を追求するという。「洗練されたアイテムに、あえて“無骨さ”を入れる逆説的な美学」で、新たなファッションシーンとカルチャーの提案を目指す。

25年春夏コレクションは、コンセプトである“Dress Up Lazy”をベースにしながら、洗練されたデザインを無骨に着こなし、個性と自由を楽しむ都会的なスタイルを表現した。“Lazy”な抜け感を意識し、ファーストルックは、スエットやトランクスなどを組み合わせたスタイリング。全36体のルックが、朝から夜にかけて、カジュアルからだんだんとドレスアップしていくイメージだ。

インスピレーションソースは、SHIGEKIデザイナーが高校時代を過ごした2000年前後のアメリカの原風景。「高校時代、好きだったアメリカに留学して3年間寮に住んでいたが、今でいうY2Kの匂いがその寮の中にあった。朝、寝起きにパジャマやスエットのまま外に出て、昼間はバスパン(バスケットショーツ)で学校に通う一方、プロムやダンスパーティーでは完璧にドレスアップする。ショーでは、朝から夜までの時間帯をイメージしてルックを見せた。いわゆるアメカジとも少し違う、僕が見たアメリカでの生活をインスピレーションに表現した」とSHIGEKIデザイナー。

デビューコレクションをファッションショーで披露したことについて、「これまでのキャリアではベーシックなデザインを求められてきた。エンドユーザーに寄り添い、取り入れやすさを念頭に置いて洋服をデザインをしてきた。だけど、今回のプロジェクトでは違うアプローチが必要と考えた。学生時代はハイエンドなデザイナーズブランドの全盛期で、街中でもそういうデザイナーの洋服がたくさん見られた。アイテム1点1点に力強さがあり、奇抜でベーシックからは逸脱しているが、ワクワクした。そのワクワク感がショーの中にあったような気がして、空気感を作る方が今の自分の作りたい洋服が伝わりやすかった」と説明する。

コレクションは、ログロード代官山に2025年1月にオープン予定の「ディフォー」のフラッグシップストア(東京都渋谷区代官山町13-1)と、オフィシャルオンラインストアで取り扱う。店舗を構える代官山は、クリエイティブチームの3人にとって縁がある場所だという。「今後も店を起点にしながら、表現の場としてのファッションショーは続けていきたい。発信力を高め、顧客作りにも注力していく」。

問い合わせ先
DDDD
dddd@nobuokaholdings.jp