PROFILE: (写真前列左)環敏夫/エスティーカンパニー社長

群馬/ST company

創業:1978年 店舗面積:600㎡
沿革:現在の店舗の前身のセレクトショップ「ペニーレイン(PENNY LANE)」では、1990年代以降「ヘルムート ラング(HELMUT LANG)」「ジャン コロナ(JEAN COLONNA)」、アントワープ勢などを買い付け。国内ブランドの発掘にも情熱を注ぎ、「ハイク(HYKE)」の前身の「グリーン(GREEN)」や「ファセッタズム」を見出した店としても有名。18年に現在の場所に移転して以降、首都圏や信越エリアからも客が訪れるなど、存在感がさらに増している
主な取り扱いブランド:「コム デ ギャルソン・オム(COMME DES GARCONS HOMME)」「ビズビム(VISVIM)」「ハイク」「ダブレット」「CFCL」「コズミックワンダー(COSMIC WONDER)」「ミスターイット(MISTER IT.)」「ポーター(PORTER)」「フィーニー(PHEENY)」「イソップ」など
「あの店にうちのブランドを扱ってもらいたい」。そう願うデザイナーも多いのが、群馬・桐生の「エスティーカンパニー」だ。ファッション業界ではよく知られた名店で、他都市の個店セレクトショップが「運営手法を参考にしたい」と訪れるケースも多い。渋谷パルコや伊勢丹新宿本店も、「一緒にイベントがしたい」と同店にラブコールを送る。同店を率いているのは環敏夫社長。品ぞろえやモダンな内装はもちろん同店の魅力の1つだが、環社長の温かい人柄やスタッフたちの作るアットホームな雰囲気、親密な接客に惹かれて、首都圏や信越地域からも同店に通う客は多い。(この記事は「WWDJAPAN」2024年2月12日号からの抜粋です)
「洋服屋の未来を作りたい」
取材に訪れた平日午後、まさにそうした客の1人と遭遇した。クリエイティブ企業に勤める東京在住の男性で、数年前に同店を知って以来、月1回以上のペースで通いつめているという。「東京の店にも同じ商品は売っているが、ここの販売員さんは予想を超える提案をしてくれる。こんな店は他にない」と惚れ込んでいる。
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