ビューティ

齋藤薫が語る「2023年上半期、カプチュールの新作美容液が、3大美容雑誌、2大美容メディアのベストコスメを制覇した理由」

美白が絶対の主役になる上半期にあって、エイジングケア※1の美容液が1つの快挙を成し遂げた。「美的」「MAQUIA」「VOCE」の3大美容雑誌の全て、そしてこの「WWDJAPAN」でも「アットコスメ」でもベストコスメを獲得するという、いわば“万場一致”のゆるぎない評価を受けたのだ。しかも、シミ対策と肩を並べるシワコスメならばまだしも、上期において、トータルエイジングケア※1にこれだけの注目が集まるのは異例のこと。それが、メイクもので絶大な支持を得る「ディオール(DIOR)」のエイジングケア※1であることでも、さらなる話題を集めたのだ。
 
ただそこに偶然は一つもなく、全て必然。これを機に改めて知って欲しいのは、「ディオール」の研究力は桁違いの実力なのだ。知っていただろうか?そもそも現代のエイジングケア※1において「ディオール」は常に開拓者であったこと。その証に、サイエンスの最先端にある幹細胞研究も他に先駆けて20年以上前からスタートしていて、2020年以降は特に新しい発見を世に問うてきた。分子・細胞生物学、皮膚科学、民族植物学、処方開発者など、医科学系も含む600人もの研究者がLVMHリサーチには従事していて、衝撃的ともいえる研究開発を行ってきていることも。じつは化粧品ほどメーカーによって“研究レベル“に大きな差のある分野もない。この華麗なるブランドが、表から見たのでは分からない驚くべきレベルと規模の研究を日夜積み重ねている事実を、ここでどうしても知っておきたいのだ。

世界初※2のリポソーム化粧品、
“カプチュール”の登場は
スキンケア界の事件だった?

1986年、まだ美容液の正体すらよく知られていない頃にデビューする初代“カプチュール”は、美容液の神秘性もあって発売前から「とてつもない化粧品誕生!」のニュースで業界を騒然とさせた。今では薬事的に全く表現できないが、「“若がえり”への魔法の液体」の噂で持ちきりとなる。でも今思えば、その興奮もあながち間違いではなかった。なぜならそれは、医療分野で用いられている薬剤を運ぶ技術「リポソーム」を採用した世界初※2の化粧品だったから。誕生から37年後の今も、リポソーム技術は最高峰の一つの技術として期待を一身に集めている。この新作も進化系リポソーム“ダブル ベクターテクノロジー”が、比類なき潜在能力を持つ「永遠の植物」ロンゴザの発酵エキス※3を、肌と一体になるほどのしっかりと肌に届けるものとなっているのだ。

いずれにせよ、80年代から一気に花咲く化粧品のエイジングケア※1界において、「ディオール」のカプチュールこそ先進技術の象徴だった。そのDNAが連綿と受け継がれ、真の実力を見せつけるような、集大成にして未知の可能性を切り開く美容液となった。“ル セラム”の名前がその自信と誇りを物語っている。

誰より花をリスペクトしてきたブランドが
花の命への強烈なこだわりを美容液にした

この世で“花”ほど神秘的な才能の結晶は他にない。外見の美しさは元より、底知れない潜在能力、危ういほどの多様性、強靭な生命のメカニズムは人間の想像を遥かに超える。五感にも肌にも脳にも訴えかけ、人間を生理的に魅了し尽くす恐るべき存在……「ディオール」はそこに最初から気づいていて、花を誰よりリスペクトしてきたからこそ、ブランド創設とともに花が咲き誇るドレスや、花園に迷い込むような香りを作り、その経験からもいち早く、花の生命力を人の美しさに昇華させる化粧品を構想してきた。その表れが今や世界に9カ所もあるディオールガーデンの創設。単なる研究栽培にとどまらない、あくまで花における新発見をテーマとしてきたのだ。「ディオール」が幹細胞研究のオーソリティー的存在となるのも、こうした植物への深い造詣と追求があってこそ。その結果、植物サイエンスは革新を繰り返し、昨今、注目度が増しているアイリス※4や、並外れた生態系を持つマダガスカルで「永遠の植物」と呼ばれるロンゴザの恵み※5を余す所なく届けることになる。自然由来成分98%※6という妥協のなさに、型通りのサスティナブルとは違う、植物への愛が読み取れる。“ル セラム”こそ「花とディオール」の高次元の関係を示す美容液なのだ。創設者ムッシュ・ディオールは、花が咲き誇る邸宅で生まれ育ったとされる。花の命への強烈なこだわりも、そのDNAだろうか。

鋭敏な肌感性を持つ日本人にはわかる。
それは瞬時に強靭なたくましいハリをもたらす
特別なテクスチャーであると

今回の新作、“カプチュールトータル ル セラム”が、ベストコスメで最大級の評価を得た1つの要因は、紛れもなくその独創的なテクスチャーがそのまま、未体験とも言える目覚ましいハリ実感につながることにあるだろう。テクスチャーが素晴らしことはもはや1つの大前提。しかし、とりわけ鋭敏な肌感性を持つ日本人には分かるのだ。経験したことのないハリ実感は、特別なテクスチャーからしか生まれないこと。「ハリ」はスキンケア最大のテーマであり、作り手も使い手も誰もが夢見ていること。だからこの美容液に本当に目を見張った人が多かった。化粧品がその場でもたらすハリは、こんなにも力強くたくましいものだったのかと。開発者にとっても、理屈だけでは実現し得ない真実のハリ、その実感データは想定をも超えたはず。ディオールのアジア イノベーション センター 東京(AIC)で、日本人の研究者も深く関わった今回の美容液開発、これも1つの美容液革命と呼んで良いのだろう。1986年、“カプチュール”誕生の驚きのときのように、明らかに次元の違うハリ美容の始まりである。

私たちが決定的に見落としていた、
ディオールスキンケアの凄み

とても意外なことに、「ディオール」の美容液でのベストコスメ受賞は稀有である。美容液部門は、最大の激戦区。むしろ“愛される定番”としてのイメージも大きかった“カプチュール”だけに、私たちは「ディオール」のモノづくりの飽くなき情熱を見落としがちだった。カラーやベースメイクであまりに強烈な存在感を放つがゆえに、私たちは不覚にも「ディオール」の地道な基礎研究や、世界有数の大学などとの共同研究による数々の論文発表といったものに目を向けずに来てしまった。でも、80年代のエイジングケア市場を知る世代にとって、「ディオール」のスキンケアは“見果てぬ夢”を次々かなえてくれるようなあまりに頼もしい存在だった。「肌と幹細胞」の概念を初めて教えてくれたのも、実は「ディオール」だったのだ。リポソームも幹細胞も花の生命力昇華も、全くもって普遍的なもの、50年後もずっと続くはずのスキンケアの心臓部、そこで力を見せつける「ディオール」は、化粧品は一体何をすべきなのか、トレンドに振り回されず、その真実を追い求め、未来の正解も示してくれる、極めて極めて重要なスキンケブランドであること、ここではっきりと再認識すべきなのではないだろうか。

※1年齢に応じたお手入れ ※2ディオール調べ ※3アフラモムムアングスチホリウム種子エキス、乳酸桿菌培養溶解質、酵母発酵エキス(整肌成分) ※4イリス根エキス(整肌成分) ※5アフラモムムアングスチホリウム種子エキス(整肌成分) ※6自然由来指数98%(水66%を含む)ISO16128準拠

問い合わせ先
パルファン・クリスチャン・ディオール
03-3239-0618