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マルタン・マルジェラのドキュメンタリー映画が日本で公開 本人がついに沈黙を破る

 マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)本人を題材にしたドキュメンタリー映画「マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”」(原題:Martin Margiela: In His Own Words)が9月17日から渋谷ホワイトシネクイントやヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国の劇場で順次公開される。上映時間は90分。

 監督を務めるのは、映画「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」(原題:Dries、2016年)など30本以上のドキュメンタリー映画を制作してきたドイツ出身のライナー・ホルツェマー(Reiner Holzemer)。マルジェラはこれまで公の場に姿を見せることもなく取材や撮影を断り続け匿名性を貫いてきたが、ホルツェマーはマルジェラの信頼を勝ち取り、ドキュメンタリーを完成させた。同作では、「このドキュメンタリーのためだけ」という条件のもと、初公表となるドローイングや膨大なメモから、7歳で作ったというバービー人形の服などプライベートの記録を見せ、ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)のアシスタント時代やヒット作となった足袋ブーツの誕生、突然の引退まで、これまで一切語ることのなかったキャリアやクリエイティビティについてカメラの前でマルジェラ自身が語る。

 ホルツェマーは、「この映画は単なるサクセス・ストーリーではない。何よりも私にとっては、自らの道を歩み続け、そのポリシーから“不滅”の存在へとなった男のストーリーである。彼は自らの幸せのために、キャリアの絶頂期に辞め、命を削るファッションの世界に背を向けた勇気ある男の物語なのだ」とコメントを寄せた。 

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