PROFILE:(はらだ・まほと)1981年7月18日生まれ、三重県出身。ミネソタ大学、自動車部品商社、クックパッドを経て、2009年にリングブルの前身となるプロスペクトフィールド社を設立、16年に「リングブル」をスタート。パリ在住。スイスのIMDの経営学修士
日本発のグローバルECプラットフォーム「リングブル」が、日本ブランドの新たなパートナーを探している。開発費やサイト構築費、固定費が基本無料で、14カ国語以上の多言語と100以上の決済手段に対応し、現地のスタッフによるチャット接客を軸にした「リングブル」のシステムは、“世界最強”の完成度の高さを誇る。日本市場が縮小する中で、日本のブランドにとって海外市場の開拓は最重要の経営課題。リングブルが目指す、日本企業のグローバル化戦略をひもとく。
リングブルを使う9つの理由

①グローバルECサイト:24時間365日稼働&メンテナンスのグローバルECサイト。国・地域や市場に応じてUI/UXを自動で変換。各市場ユーザーの95%が満足
②グローバルマーケティング支援:世界中で現地に、有力なパートナーを構築。地域ごとにフィットしたマーケティングサポートを提供
③マルチリンガル&チャット対応:サイトの言語はすでに14カ国語に対応。オプションでさらなる多言語も。顧客に“感動を与える対応”を目指した能動的なチャット接客など、顧客中心主義の設計。
④100以上の決済サービスに対応:決済は地域によって代引きや現金決済を好むなど、グローバルECの最大の難関の一つ。100以上の決済サービスに対応。為替手数料もリングブルが負担。
⑤グローバル物流&通関:配送だけでなくインボイスや通関などにも対応しており、ブランド側は国内発送とほぼ変わらない手間で海外配送が可能。しかも配送地域などに応じて配送手段をベストなものに自動切り替え。
⑥データ収集と分析:全世界規模での多彩なデータを蓄積・分析。オプションで四半期ごとに専門家が新戦略提案の入った詳細なレポートも。
⑦現地スタッフによる返品交換対応:顧客満足度の向上のため、現地スタッフによる返品交換マネジメントに対応。現地スタッフの判断で無料返品サポートなども実施。その結果70%がリピーターに。
⑧全世界統一マーケティング:在庫やマーケティング、プライシングの一元化で、投下したプロモーションや貴重なマーケティングデータを全世界単位で蓄積。複数の地域でのカニバリズムや現地法人との対立を避けられるだけでなく、そうした現地法人の後押しにも。
⑨経験豊富なグローバル経営陣:経験豊富な歴戦のビジネスパーソンが経営トップに参画し、日本には珍しいグローバル経営体制を構築。
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PROFILE:ニューヨーク大学の法学部を卒業後、2つの世界トップの弁護士事務所で複雑なクロスボーダー取引を担当。2016年から「リングブル」の創業に参画しCOOに就任
PROFILE:英高級ECサイト「ネッタポルテ」の創業メンバーでありCTOとして参画後、同じく高級ECサイト「ファーフェッチ」のシニア開発者として立ち上げを指揮。LVMHグループのEC部門の技術トップを経て、リングブルに合流
PROFILE:アクセンチュアで16年に渡り、デジタルトランスフォーメーションやイノベーション、オペレーションなどのプロジェクトを担当。その後、高級デパートのレーンクロフォードのEC部門のCTOを経て、リングブルに合流
PROFILE:(はらだ・まほと)1981年7月18日生まれ、三重県出身。ミネソタ大学を卒業後、自動車部品商社、クックパッドを経て、2009年にリングブルの前身となるプロスペクトフィールド社を設立、16年に「リングブル」をスタート。パリ在住。スイスのIMDで経営学修士
LVMHから国内有力アパレル、
国産ジーンズの実力者たちが推薦
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テレサ・オースティン/LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン デジタルスペシャリスト
リングブルのチームの、コンセプトの打合から法務関連までとも協力的でプロフェショナルな対応は、まるで社内の同じチームの一員かのようです。多語に対応し、100種類上の決済サービスなでカバーできる市場の広さ、加えてそれを可能にする柔軟な設計はシステムの特筆すべき点です。また、国際法務やグローバルな運用面で豊富な知識を持つこともグローバルECにおいて軽視できない要素です。
坂尾正中/タトラスインターナショナル代表取締役
グローバルECではそれぞれの市場に対する専門知識を有し、情報とシステムの両面から各市場のエコシステムに合わせていくことが常に必要です。そのコストは膨大であり、規模の経済を考えた結果、そのスペシャリストとして実績を出しているリングブルと連携することで、本業へのリソースの集中を可能にしました。
柴田幸男/バロックジャパンリミテッド デジタルマーケティング担当
実は数年間、転送ECサービスを使っていたのですが、「リングブル」に切り替えると数カ月で以前の年間売上を超えました。それだけでなく、「リングブル」を通じ海外の消費者に直接アプローチし、ブランドの認知を高め、消費者からの需要を増やせたことは、当社の海外戦略とも相乗効果を生み出しました。すでに現地法人が進出していたエリアのリアル店舗などへの卸先が大きく増えたのです。「リングブル」がきっかけになったことは間違いありません。
佐藤晴美/「tanuki」代表取締役
リングブルでグローバルECに取り組んでから数年で、海外売り上げは10倍ほどに増えました。日本では思いつかないような角度からのマーケティング提案や商品企画は、社員にとって多くの学びがあり、やる気にもつながっています。また、外国への認知拡大により今度は日本人の消費者からの支持が高まるという逆輸入現象も発生しています。
リングブル(担当:松本)
info@lingble.com