ファッション

新生「フレデリック・マル」が欧州に進出 エスティ傘下で路面店出店加速

 仏ニッチ フレグランスブランド「フレデリック・マル」は6月11日、イタリア初の路面店をローマに、イギリス初の路面店を7月末にロンドンの高級ショッピングストリート、バーリントン・アーケードにそれぞれオープンした。2000年に創業した「フレデリック・マル」は14年11月にエスティ ローダー カンパニーズに買収された。

 14年6月にオープンしたニューヨーク・マンハッタンの店舗をはじめ、同ブランドのショップはユニークな内装で知られる。2部屋からなるローマの店舗は、フレデリック・マル創業者のニューヨークのアパートをイメージ。彼のアトリエにある「ル・マナシュ」のピンクのカーテンや「マドリーヌ・カスタン」のグリーンのカーペット、ダイニングルームに広がるダークトーンの壁などを取り入れ、パーソナルな空間を再現した。

 一方、ロンドンの店舗には、1968年公開のスタンリー・キューブリック監督による映画「ア スペース オデッセイ(2001年宇宙の旅)」から着想を得た大理石のテーブルを中央に配し、モダンに解釈したロータイプの本棚を設置。さらに、これまでコラボレーションした調香師たちのポートレートを壁一面に飾り、香水を試すための個室を用意するなど、ブランドのこだわりを随所に散りばめた。

 マル創業者は、ショップについて「それぞれの店が全く別のテイストになるように意識して作っている。エスティ ローダー カンパニーズと今後数年間にわたり、ビジネスを構築していく中で、世界中のありとあらゆる国と地域にショップを構えたい」とコメントした。グループの資金力を生かし、マル創業者にとって最もなじみ深いヨーロッパ地域からスタートし、まだ出店していないアメリカの主要都市まで販路を積極的に拡大する考え。さらに、「初めてブティックをオープンした時から、良きホストでいることを心掛けているんだ。来店したお客がまるで僕のアパートを訪ねてきたかのように、一人一人に声をかけるようにしている。全ての店に共通することは、時が止まっているかのような空間を創り上げること。人は忙しい日々から抜け出すと、自分自身に集中することができる。それは、完全に自己中心でいることを許された貴重な瞬間なんだ」と語った。

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