ビューティ

海外でサステナビリティを目的にロレアルやLVMHなど大手ビューティ企業がタッグ

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 サステナビリティを目指す企業同士のパートナーシップが海外のビューティ企業で増えている。最近では昨年ユニリーバ傘下のスキンケアブランド「レン(REN)」とロレアル傘下の「ユース トゥ ザ ピープル(YOUTH TO THE PEOPLE)」、フランスの「コーダリー(CAUDALIE)」、アメリカの「バイオサンス(BIOSSANCE)」「ハービヴォア ボタニカルズ(HERBIVORE BOTANICALS)」が共同でサステナビリティの誓約を交わした。「#Weareallies(われわれは仲間)」というキャンペーンで、消費者にもメッセージを発信し、当時競合同士が手を組んだことで話題になった。以来、同様のパートナーシップが次々と誕生している。

 化粧品のサステナビリティをスコア化して取り組みを可視化するエコビューティスコア コンソーシアムのほか、Bコープ認証を受けた企業が連携したBコープ ビューティ コアリション、化粧品パッケージのサステナビリティを目指すザ サステナビリティ コンソーシアムなど、企業が互いのノウハウを共有しながらサステナビリティを推進する取り組みが増えている。企業は競争関係にあっても、より良い未来に向けて地球環境を守ろうとするゴールは一緒。今こそ各社が一丸となり、ビューティ業界を変えていく必要性ありそうだ。(この記事はWWDジャパン2022年5月30日号からの抜粋です)

エコビューティスコア コンソーシアム

今は企業が言いたい放題で消費者の混乱を招いている。
フェアなスコアで業界の透明性向上を目指す

 2月、36の化粧品企業・団体がタッグを組み、エコビューティスコア コンソーシアムを結成した(現45社)。ユニリーバやエスティ ローダー、ロレアル、LVMH、P&Gなどに加え、日本からは資生堂と花王が参画。製品の環境負荷・影響を評価し、消費者でも分かりやすいスコアを年内に作る。製品やブランドを選ぶ際に環境負荷やサステナブルな取り組みを考慮する消費者が増える中で、統一された基準を設け、業界全体の透明性向上を目指す。

WWDJAPAN(以下、WWD):コンソーシアムを立ち上げた理由は?

ブルーノ・バヴゼLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンR&Dエグゼクティブ・バイス・プレジデント(以下、バヴゼ):消費者の企業を見る目がシビアになる中で、初期メンバーのユニリーバ、ロレアル、ヘンケル、ナチュラ&コー、LVMHはすでに製品の環境負荷を計算するツールを開発していた。しかし、業界全体で統一された評価方法が必要と感じ、コンソーシアムを設立した。消費者にとっても、さまざまなブランドの製品を比較でき、購入の判断に役立てられるスコアを作りたかった。

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