音楽ビジネスを変える!? “サブミッション・メディア”って何だ?

コラムテクノロジー

2018/2/15 (THU) 09:00

 突然ですが、“サブミッション・メディア”という言葉をご存知ですか?分散型メディアを運営するluteが楽曲配信を手掛けるチューンコアジャパンと共同でまさに「ルーテ ミュージック(lute music)」という“サブミッション・メディア”を始めるらしいのですが、恥ずかしながら、僕は知りませんでした。聞けば、アーティストが提携メディアに新曲などのコンテンツを提供し、メディアは楽曲を自由に組み合わせてプレイリストを作ったり、記事に埋め込んだりするのだそう。メディアとしては最新のコンテンツを自分たちだけで自由に使えるわけですが、アーティストとしてもメディアが作ったプレイリストがユーチューブで再生されれば、広告収入が入るのです。

 すでにヨーロッパでは「Majestic Casual」や「Chillhop Music」といったサブミッション・メディアが登場していて、収入まで入る新しい音楽のプロモーション方法として期待されています。たしかに、ユーチューブを見ていると、「Majestic」という名前のプレイリストが流れたりします。あれはアーティストが公式に曲を提供していて、しかも公式アカウントではないにもかかわらず収入を得ていたのか、と納得しました。

 音楽業界では「CDが売れない」といわれて久しいですが、「アップル・ミュージック(Apple Music)」のような定額サービスをはじめ、いろいろなビジネスが生まれています。“サブミッション・メディア”はアーティストにとっても、メディアにとっても新しい取り組みになりそうです。そもそも、しれっと書きましたが、“分散型メディア”というのも比較的新しい概念ですよね。メディアといえば自社サイトを持ち、そこに集客をしてPVを獲得するというのが常套手段ですが、“分散型メディア”はサイトを持ちません。その代わり、いろんなサービス(SNSやユーチューブなど)にコンテンツを出し、総合的な露出を媒体の認知度とするのです。難しい書き方をしましたが、要は“PVだけがメディアの指標じゃないよ”ということを言っているんですね。

 これまでなかった道筋を収益化するというのは、どの業界でもここ数年でさかんになりました。ファッション業界ではフリマやレンタルサービスといった2次流通が大きなトピックスになっていますし、古本が売れたら利益の一部を出版元に還元するというバリューブックスという古本買取業者のリユースビジネス、売れ残った洋服のタグ・洗濯表示タグを付け替えて再販するファッションECロコンドの「ロコンド リネーム」という新事業など、本当にさまざまなビジネスが生まれています。まだ、どれも大きな収益化はできていないものの、アイデア自体はとても新鮮だと思います。しかも、こういったアイデアは基本的に業界の外側から生まれています。こうした小さな芽を見逃さないこと、これこそが(われわれメディアはもちろんのこと)業界活性化のヒントになることは間違いないでしょう。

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