ファッション

知る人ぞ知るロシアの注目ブランド「ニナ ドニス」に迫る

 「ニナ ドニス」は、構成主義やシュプレマティスム(ロシアで芽生えた抽象性を徹底した絵画の一形態)といったロシアの芸術運動を想起させるグラフィカルな柄を得意とする。ロシアや旧ソ連のカルチャーを感じさせるデザインが特徴のブランドだ。2000年設立とロシアブランドの中では比較的早くから活動している、知る人ぞ知る存在でもある。17年春夏は、夏、ライトネス、リラクゼーション、カラフル、トランスペアレントといったキーワードからイメージを広げ、ピュアコットンをベースにコレクションを構成。柔らかくボリューム感のあるシルエットがポイントで、一部のアイテムにはフォークロアの要素を加えている。価格帯は、220~2500ユーロ(約2万6100〜29万7500円)だ。

WWDジャパン(以下、WWD):2人が一緒に活動をすることになった経緯は?

ニナ・ネレティーナとドニス・ポピス(以下、ニナとドニス):モスクワのテキスタイル・アカデミー在学時からの知り合いで、卒業制作に一緒に取り組むなど、デュオとしての活動してきた。お互いにサポートし、刺激し合うという二人の役割は今も変わっていない。

WWD:ブランドを始めたきっかけは?

ニナとドニス:ドニスはキプロス島出身だが、アカデミー卒業後もロシアに残って、一緒に服作りに続けた。当時はペレストロイカの真っ只中で、変化が人々に希望とインスピレーションを与えたユーフォリアの時代だった。ブランドを立ち上げることが目標だったから、それに向けて準備をした。

WWD:デザインコンセプトやフィロソフィーは?

ニナとドニス:決まったルールやコンセプトはないけれど、いい結果が出せるよう、諦めずに挑戦し続けることで、モノ作りやデザインに一貫性を持たせている。時代が変わればルールも変わるし、不可能なことはない。ファッションを通して、その時に面白いと思ったことを自由に表現したい。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。