スイス発の「アクリス(AKRIS)」のシグニチャーアイテムは多様性に富んだジャケットだ。3月にパリ・ファッション・ウイークで発表した2018-19年秋冬の最新コレクションでも多く登場した。「アクリス」をよく知る編集長やモデルの声を加えて、「アクリス」のジャケットの魅力に迫る。
2018-19F/W COLLECTION
今季の着想源は、1900年代初頭のオーストリア・ウィーンで、女性の参政権や社会的地位向上のために立ち上がったサロニエールと呼ばれるインテリ層の女性たちだ。彼女たちが声を上げて時代を変えていったパワーと、従来のそれとは大きく違った女性像を作品に描いたグスタフ・クリムトやエゴン・シーレのアートからヒントを得た。キーカラーである青いロングジャケットとパンツのセットアップは、伸縮性のある着心地のいいコットンデニムで仕立て、白いステッチをポイントにした。アクリス発祥の地、スイス・サンガレンのレースをふんだんに使ったオフホワイトのジャケットや、大理石のタイルをパッチワークのように見立てたモノトーンの格子柄のジャケットなどもラインアップ。いずれも袖にファスナー付きスリットを施して、機能性を追求しながらも、着用する女性が着こなし方を自由に楽しめる仕掛けだ。クリーンなシルエットのテーラードと、ボールドな色使いを掛け合 わせ、女性の知性と強さを引き出した。
女性達が社会の変革を求めて再び声を上げている今、女性のエンパワーメントや自己表現の自由にあらためて注目し、賛美を贈るコレクションだ。
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“トップキャリアの存在感と優しさを表現できる名品ジャケット”
高橋木綿子/「プレシャス」編集長
「プレシャス(Precious)」読者の70%以上が仕事を持つ女性で、ジャケット特集は創刊以来力を入れている。中でも「アクリス」のジャケットは掲載回数がトップクラスの名品ぞろい。理由は“、“シンプル””上品”“上質”の条件を兼ね備え、”女性のやさしさ”と“誰がボスなのか一目でわかる存在感”を表現できるから。極上のオーダースーツを着たトップビジネスマンと対等に仕事をする女性にとって、上質かつ自分らしさが表現できるジャケットは、知性とセンスのよさをアピールするための大切なビジネスツールだと思う。
“鮮やかな色使いと最高級な素材で女性の身体を包み込むジャケット“
髙際香里/
「ダズル」編集長兼「日経リュクス」クリエイティブ・ディレクター
今季、ベーシックカラーを得意とする「アクリス」がロイヤルブルーやグリーンなどの鮮やかな色使いを取り入れていたのが印象的だった。カットワークやレースを巧みに取り入れ、最高級のカシミヤのダブルフェイスや柔らかなレザーがしなやかなフォルムを作りだしていた。ラグジュアリーな素材で、女性の身体を包み込むノーストレスなジャケットも健在。袖にファスナー付きスリットを入れたジャケットは、セクシーかつエレガント。
“ジャケットへのイメージを変えた肩がけするだけでセンスアップ”
生方ななえ/モデル
「アクリス」のジャケットに袖を通した瞬間に、これまでのジャケットへのイメージがガラリと変わった。「えっ、ジャケットってこんなに柔らかくて軽いものなの?肩にかけるだけでも着こなしのセンスがグッとアップする」と、鏡に映るジャケットを着た自分を目にする度に気分は上がり、その高揚感が続く。肌触りがよく、長く着ていても肩が凝らないのは、撮影でも日常生活でも一緒。旅先でも鮮やかに映える。敬遠していたジャケットが、今では手放せないアイテムになったのは、この服ならではの魅力。品質やデザインの素晴らしさはもちろん、唯一無二の存在を誇る「アクリス」。これからも目が離せない。
「アクリス」のジャケットの秘密
「アクリス」のジャケットは、タイムレスな形や多様性、上質で機能性が高い素材使いに定評がある。テーラードからソフトショルダー、リバーシブルなどの種類豊富なスタイルをそろえる。ベーシックなスタイルからアート作品にインスパイアされたものまで、多様化する女性のライフスタイルに寄り添うジャケットを取りそろえる。
帝国ホテルプラザ店が
移転リニューアル
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「アクリス」帝国ホテルプラザ店は4月4日、2階から1階へ移転リニューアルした。外壁のファサードは、ブランドを象徴するトラぺゾイド(台形)シェイプがライトで浮かび上がる仕掛け。内装は白を基調にホースヘアを壁面に採用。限定商品にホースヘアを使用したアイコンバッグの“アイ”をそろえた。
OPEN 11:00 〜19:00
ADDRESS 東京都千代田区内幸町1-1-1帝国ホテルプラザ東京1階/SPACE 74平方メートル
TEL 03-3501-2205
アクリスジャパン
0120-801-922