ファッション

阪急電鉄がPR01.とタッグ 大阪・梅田の街を媒体化

 阪急電鉄とアッシュ・ペー・フランス(以下、HPF)のピーアールワン(PR01.)事業部は、大阪・梅田エリアの活性化を目的に業務提携する。PR01.がこれまでプロデュースしてきた「シブヤ ファッションフェスティバル(シブフェス)」などのイベント企画力や、台湾やタイ・バンコクでのショールーム開設、ブランドやデザイナーのPRなどのノウハウを生かし、梅田の街をブランディングする。2017年には、HPFが手掛けるイベントを梅田で開催する予定だ。

 阪急電鉄は09年11月、西日本旅客鉄道、阪神電気鉄道、一般社団法人グランフロント大阪TMOの3社と梅田地区の価値向上を目的とした「梅田地区エリアマネジメント実践連絡会」を発足。地元や観光客に向けた地図作りを行った他、公共のエリアを使い、冬には「梅田スノーマンフェスティバル」、夏には「梅田ゆかた祭」を企画し、街の活性化に取り組んできた。

 阪急電鉄の谷口丹彦・不動産事業本部都市マネジメント事業部長は、PR01.と事業提携する理由について「これまで、地元の人と共に積極的に取り組みを行ってきたが、さらに梅田を世界的に認知される“UMEDA”としてグローバルな街に成長させたいと考えている。梅田には多様化するファッションのコミュニティーがあるが、そこに創造性や新たなコミュニティーを巻き込んでいきたい。しかし、そこにはわれわれのノウハウには欠けるものがあり、模索していたところで出会ったのが松井(智則. PR01.代表)さんだった」と話す。

 松井代表は「目指すのは”梅田の媒体化”だ。大阪には出版社がないが、人、個人の発信力が強く、SNSをうまく活用している人がたくさんいる。東京には表参道や銀座など街にステータスがあったりもするが、『梅田が媒体だったら、どういう雑誌なんだろう』と考えるといろいろな切り口があるし、とポテンシャルを感じている。“世界から注目される梅田”へとブランディングし、将来的には“街の輸出”をしていきたい。その中で、一緒になって梅田を盛り上げていく仲間を集めたい」と語る。個人、ブランドだけではなく、多様な産業や企業、団体なども対象としてネットワークを広げたい考え。

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