
実験音楽やオーディオビジュアル、パフォーミングアーツを紹介するプラットフォーム「MODE(モード)」が、2025年の第2弾プログラムを発表した。同プログラムはパティ・スミス(Patti Smith)とニューヨーク・ベルリンを拠点に活動する現代音響芸術コレクティブのサウンドウォーク・コレクティヴ(Soundwalk Collective)による最新プロジェクト「コレスポンデンス(CORRESPONDENCES)」に続く第2弾となり、銀座コリドー通りに面した空きビルの地下で5月16から18日に開催する。
16日には日本における即興演奏の黎明期を築きあげた高柳昌行や小杉武久に師事した今井和雄を中心に、越川友尚、椎啓、多田正美の4人で構成される伝説的即興プロジェクトのマージナル・コンソート(Marginal Consort)が出演する。プログラムは、2002年から19年まで東京を代表するオルタナティブスペースとして親しまれたスーパーデラックス(SuperDeluxe)との共同キュレーションで開催する。
17日は、コンピュータミュージックの先駆者であり、現在はロサンゼルスと日本を拠点に活動するカール・ストーン(Carl Stone)のライブパフォーマンスの他、昨年goat主宰の日野浩志郎(Koshiro Hino)のプロデュースによりソロアルバム「Presence」を発表したgoatのメンバーでかつて太鼓芸能集団「鼓童」に所属していた篠笛奏者・立石雷(Rai Tateishi)も出演。日野によるライブプロセッシングを組み合わせた最新パフォーマンスを披露する。
18日は韓国のさまざまな伝統楽器を用いて実験的なサウンドスケープを創造し、今年2月に最新アルバム「All Living Things」をリリースしたマルチインストゥルメンタリスト・コンポーザーのパーク・ジハ(Park Jiha)が登場。続いて、アーティスト・パフォーマー・コンポーザーとしてジャンルを越境した表現を通じて世界各地の美術館やアートセンターで作品を発表している恩田晃(Aki Onda)による、ベルを用いた最新パフォーマンス「Spirits Known and Unknown」が披露される。
また、17日と18日には、ロンドンを拠点に、映像・サウンド・パフォーマンス・彫刻を軸に活動するアーティストのオーラ・サッツ(Aura Satz)による初の長編映画「Preemptive Listening」の上映に加え、東京を拠点に、日常の中で撮りためた膨大な写真や動画を素材に映像作品を制作する映像作家・斎藤玲児の初期作から近作までを集めた作品群を上映します。会場1階では、02年から19年までスーパーデラックスで開催した、さまざまなアーティストによるパフォーマンス映像の上映も行う。
開催期間中、栃木県・益子町の実験音楽、非音楽を中心に取り扱うストア兼レーベルの「Art into Life」がセレクトしたレコードやアイテムのポップアップを開催。「MODE」からリリースされた音源や書籍なども販売予定だ。
■MODE 2025.05.16–05.18
会期:5月16〜18日
会場:コリドースクエア銀座7丁目 B1
住所:東京都中央区銀座7-2-22
時間:18:30(開場)、19:00(開演)/16日、18:00(開場)18:30(開演)/17日、18日
入場料:前売 5500円(16日)、前売 4000円(17日)、前売 5000円(18日)