ファッション

岡田将生と「オーデマ ピゲ」、革新者たちが見つめる先

オーデマ ピゲ,AUDEMARS PIGUET
オーデマ ピゲ,AUDEMARS PIGUET
今年創業150周年を迎えた「オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」は、“コード 11.59 バイ オーデマ ピゲ(CODE 11.59 by Audemars Piguet)”と“ロイヤル オーク オフショア(Royal Oak Offshore)”から新作モデルを発売した。メゾンが長年磨き上げた伝統と革新性が息づく新たなアイコンをまとうのは、俳優・岡田将生だ。彼にとって「オーデマ ピゲ」は、いつの日か迎え入れたいと願ってきた憧れの対象だという。30代半ばになり、若かりしころに思い描いた未来へと時を紡ぎながら、自らの座標を確かめるように「オーデマ ピゲ」を腕に巻く。

信頼とつながり──原点を再認識

オーデマ ピゲ,AUDEMARS PIGUET
オーデマ ピゲ,AUDEMARS PIGUET
オーデマ ピゲ,AUDEMARS PIGUET
シリアスな役からクセの強いコミカルな役まで、その幅広い演技力で人々を魅了してきた岡田将生。もうじきデビュー20周年を迎える彼が、役者のあり方を改めて意識するきっかけになったのは、2021年公開の映画「ドライブ・マイ・カー」への出演だった。国際的にも高く評価された同作は、数々の名誉ある賞を受賞。中でも岡田が印象に残っているのは、スタッフが一丸となって作り出す現場のムードだ。「モノ作りは人との関係性があってこそ。当たり前のことですが、『ドライブ・マイ・カー』以降、それをさらに強く感じるようになりました。互いに意見を言い合いながら作品を作っていくスタイルが僕には合っている。そういった有意義な時間を通じて、現場作りへの意識が高まりました」。
オーデマ ピゲ,AUDEMARS PIGUET
オーデマ ピゲ,AUDEMARS PIGUET
岡田が着用した“コード 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック”は、一見クラシックなルックスながら、腕時計の固定観念を覆すディテールが詰まったモデルだ。「シンプルなデザインなのに、よく見ると緻密で多面的な構造に引かれる」と岡田が感じたように、外側と内側のギャップは同モデルの魅力の一つ。「目に見える面だけが全てではないのは、人にも共通して言えることですね」。彼がそう語る理由は、周囲の印象と本当の自分とのギャップに戸惑っていた過去を持つから。そのイメージのかい離は、ありのままの自分をさらけ出すことで、信頼関係に結び付けてきた。「年を重ね、理解してくださる方に恵まれた今は、どう見られても気にならなくなりました。歩んできた環境によって形成された自分らしさも大切にしたいし、軸は保ったまま周囲の考えに寄り添える柔軟さも持ち合わせていたい。人としても役者としても」。

育んできた時間を糧に進化を見つめる

オーデマ ピゲ,AUDEMARS PIGUET
オーデマ ピゲ,AUDEMARS PIGUET
数々の作品で重要なポジションを担い、岡田将生は名実ともに格のある俳優へと成長した。現在は役柄について熟考するだけでなく、作品を共にする“パートナー”の価値にも思いを巡らせる。「感動を分かち合える存在は、とても貴重で。だからこそ、過去にご一緒したスタッフさんから再びオファーをいただけるご縁や、初めて出会う人との新たなつながりは大事にしたいですし、感謝の気持ちで応えていきたい」。互いを高め合い、より良い方向に進むために誰とどんな時間を刻むべきか──岡田は心強い仲間の価値に気付いている。
オーデマ ピゲ,AUDEMARS PIGUET
オーデマ ピゲ,AUDEMARS PIGUET
オーデマ ピゲ,AUDEMARS PIGUET
スポーティーでマスキュリンな魅力の“ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ”の新モデルは、「オーデマ ピゲ」の歴史において重要な役割を果たしてきたカラー“ナイトブルー、クラウド50”を初めてセラミックで表現。開発に数年の時間をかけ、セラミックという硬度な素材に、繊細かつ高度な仕上げ装飾を施している。「さまざまな役割が集約した先に一つの世界が生まれるという意味では、時計と映像作品は似ていますよね。この美しい時計に人々のたゆまぬ努力が詰まっていると思うと、さらに愛着が深まります」。岡田が灯す静かな情熱と、“ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ”の技術の粋を尽くした神秘的な輝きが共鳴する。
オーデマ ピゲ,AUDEMARS PIGUET
オーデマ ピゲ,AUDEMARS PIGUET

ここ数年多忙な日々を過ごしてきた岡田は、激動期にひと区切りつけ、さらなる未来を見据える。「自分の現在地を、これまでの環境とは少し違う視点から見つめ直す時間が必要なタイミングだと思っています。作品への向き合い方や俳優としての歩み方を、より深く考えていきたい。そのために、いろいろな作品に触れたり、若い世代の価値観に刺激を受けたり、語学を学んだり、新しいことを吸収していきたいです」。まっすぐなまなざしで語る岡田の姿は、さらなる進化を予感させた。

PROFILE
岡田将生(おかだ・まさき)/1989年生まれ、東京都出身。2006年デビュー。近年の主な出演作に、NHK連続テレビ小説「虎に翼」、テレビ朝日系「ザ・トラベルナース」、TBS系「御上先生」、NHK「地震のあとで」の他、映画「ラストマイル」「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」「ゆきてかへらぬ」などがある

LOOK 1:ブルゾン 36万8500円、シャツ 15万5100円、パンツ 14万3000円、シューズ 9万200円/全てランバン(コロネット 03-5216-6518)
LOOK 2:アウター、パンツ(ともに参考商品)/ブリオーニ(ブリオーニ ジャパン 03-3234-0022)、他スタイリスト私物

「オーデマ ピゲ」新作コレクション

MODEL:MASAKI OKADA
PHOTOS:KINYA
STYLING:YUSUKE OISHI
HAIR & MAKEUP:HIROYUKI HOSONO[TENT]
TEXT:KEISUKE HONDA
問い合わせ先
オーデマ ピゲ ジャパン
03-6830-0000