ロレアルが仏バイオテック企業に投資　よりサステナブルな原料を求めて

ロレアルグループ（L’OREAL GROUP以下、ロレアル）はこのほど、コーポレート・ベンチャーキャピタルファンドのBOLD（Business Opportunities for L’Oreal）を通じて、フランスのバイオテクノロジー企業アボリス バイオテクノロジーズ（ABOLIS BIOTECHNOLOGIES以下、アボリス）の3500万ユーロ（約54億6000万円）の資金調達ラウンドに参加した。大規模生産を可能とする持続可能な原料の開発を目指す。

この取り引きは3社間の提携の一環だ。ロレアルの長年のパートナーである大手特殊化学品メーカー、エボニック（EVONIK）もアボリスの少数株を取得している。ロレアルとアボリス、エボニックは共同で、ビューティ商材などに用いられる革新的で持続可能な原料の開発、製造に取り組む。ロレアルにとって今回の提携は、持続可能性への取り組みを強化するためのもので、2030年に向けた戦略「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」の重要な一部となる。これにはバイオベース原料への取り組みも含まれる。