エステサロン専売品を扱うエステプロ・ラボは7月15日、東京・神宮前に「インナービューティ」に特化したサロン「エステプロ・ラボ アオヤマ」をオープンした。
これは、管理栄養士や専門資格者が常駐し、インナービューティに関するカウンセリングサービスを提供する会員制サロン。顧客一人一人の内面からの根本改善を目的として、酵素栄養学に基づく理論をもとに、美容・健康のために最適な「食事指導」や「ファスティング指導」「サプリメント指導」を行っていく。カウンセリングメソッドは、専門カウンセラーが顧客の食生活・生活習慣など21項目についてのヒアリングを行い、11のリスクを分析していくというものだ。会員登録は無料で、会員は常時無料で食事に関する相談をしたりカウンセリングを受けたりすることができる。
同サロンの最大の特徴は、エステサロンという位置づけながら「施術をしない」ということだ。それは、同社が提携するエステサロンの後方支援を最大の目的としているから。「インナービューティに特化したカウンセリングから得たノウハウ・知見・お客さまのニーズを、提携サロンにフィードバックしていく予定。いわばテスト・マーケティングの役割を担う店舗でもある」と同社広報。同サロンでは、エステプロ・ラボが取り扱うプロユースのアイテムの販売も行うが、カウンセリングを製品と連動させるためで、あくまでも目的はインナービューティに関する知識の普及とマーケティングだ。
これまでのエステサロンの美容サービスは、手技や機器による外面からのアプローチが中心だった。しかし最近は、食事を中心としたインナービューティへの関心が高まり、エステサロンでも適切なアドバイスやアイテムの提案が求められている。そうしたニーズに対して、エステサロン側はこれまでの蓄積が少ないため、試行錯誤しながら対応しているのが現状だ。今回の"テスト・マーケティングサロン"のオープンは、エステ業界のインナービューティへの取り組みの指針を示すものとして注目されている。