ファッション

「アークテリクス」の25年が分かるアーカイブ展 元ビームス廣沢バイヤーの私物で構成

アメア スポーツ ジャパンは11月6日、カナダ発のアウトドアブランド「アークテリクス(ARC’TERYX)」で、表地にリサイクル素材を100%使用した新作の“アルファ SV ジャケット”(12万1000円)を発売する。発売に合わせ、1〜5日には渋谷でブランド初のアーカイブ展示イベント「ARC’HIVES」を開催。1998年以降のシェルやフリースなど40着を展示している。これらは全て、元ビームスのアウトドアバイヤーで、独立後の現在は「アークテリクス」の本国と契約し、開発やデザイン面のアドバイスを行っている廣沢慶さんの私物だという。

廣沢さんがバイヤー時代から買い集め、自宅に保管している「アークテリクス」は「バックパックなどを含まない服だけでも200着」。「これほど持っているブランドは『アークテリクス』だけ。モノ作り、デザイン、色使いといった面でほかになく、魅力的」と廣沢さん。そのように初期からブランドを見続け、着続けてきた経験を買われて、“エクスターナルメンバー”としてブランドに関わることになった。

最も古い展示品は、「アークテリクス」が「ゴアテックス」を使用するようになった98年に発表された“シータ AR ジャケット”。ほか、カナダのヘリスキーガイド会社向けに作られた“ヘリガイドジャケット フォー CMH”や、フロントファスナーが斜めに走る2009年の“サイドワインダー SV ジャケット”など、レアな製品が並ぶ。25年間でのアウトドアウエアの素材や仕様の進化が如実に感じられる点は、ブランドファン以外にも面白い。

驚くのは、一部の未着用の製品だけでなく、廣沢さんが実際に着ていた製品もどれも非常にきれいなこと。「長持ちのひけつはこまめな洗濯。『ゴアテックス』は洗っていいのか迷うかもしれないが、洗濯をすることで機能性も保ち、長く着られる」と廣沢さん。

新作の“アルファ SV ジャケット”は、11月6日に直営店と公式ECで発売する。ECは抽選販売制とし、抽選のための登録は発売当日の11時まで受け付ける。発売に合わせ、原宿、東京・丸の内、大阪・心斎橋の直営店では、ウィンドーに河村康輔によるコラージュアートを展示する。

■「ARC’HIVES」
期間:11月1〜5日
時間:11〜20時
場所:Hz-Shibuya
住所:東京都渋谷区宇田川町4-3
※入場無料

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