ファッション

海外で3週間の研修も!次世代美容師を応援する「ジェネレーション・ネクスト」始動

 9月30日、次世代美容師を育成するためのプロジェクト「ジェネレーション・ネクスト」のキックオフイベントが、東京・六本木で行われた。世界で戦える美容師を育てるためのプロジェクトで、今後行われる選考会を経て決定した「ジェネレーション・ネクスト」最終選考通過者には、3年間で30日間の国内でのトレーニング、3週間の海外研修、100時間の英会話レッスンなどが提供される。つまり、美容技術、クリエイティビティに加え、高いグローバルコミュニケーション力を養うことができる。

 このプロジェクトを立ち上げたのは美容メーカーの「シュワルツコフ」だ。「今の美容業界には"夢"がない、との声が多く聞かれた。一流のスタイリストを育てるために、メーカーとして何ができるのか?との考えから、今回のプロジェクトが立ち上がった。これはいわゆるコンテストではない。メーカーとしてのメリットよりも、業界が変わるためのキッカケになれば」とヘンケル ジャパンの金井博之・取締役事業本部長シュワルツコフ プロフェッショナル代表。

 ことの発端は、プロジェクト アンバサダーであるシュワルツコフ プロフェッショナルのサイモン・エリス=インターナショナルプロフェッショナルパートナーサービス・ディレクターとピークアブーの川島文夫・代表の、数年前の会食だった。二人は1970年代、ヴィダルサスーンでともに働いた経験を持つ。サイモン・ディレクターは「我々は、美容界のハーバードともいわれるヴィダルサスーンで、素晴らしいサービスを伴ったクリエイティビティを学んだ。美容師ほど魅力的な職業はないが、日本の美容業界は美容師減少などの問題を抱えている。これを改善し、スーパースターを育て上げたい」と意気込む。川島代表は「くどかれて、くどかれて、引き受けることにした(笑)。美容師に夢を与えていきたい」と熱く語った。

 前出の通り、国内での30日間のトレーニングが売りのひとつだが、アフロートの宮村浩気・代表、フェリーの新井唯夫・代表がトレーナーを引き受ける。宮村代表は「スタイリングやフィニッシュワークに関して手助けができれば」、新井代表は「選ばれた人がグローバルで活躍するためのステージワークを伝えられたら」とコメント。さらに、山内政人・ピークアブー アネックス店 アートディレクター、松村祐一・ピークアブー 銀座 ディレクターも、トレーニングを担当する。このほか、吉原直樹・アルテサロン ホールディングス取締役会長、谷口誠治・ハピネス代表、金井武弘・モードケイズ代表、谷口光正・エムタニグチ ビューティーグループ代表がサポーターとしてこのプロジェクトに関わる。

 「ジェネレーション・ネクスト」へのエントリー受付は明日10月1日から11月30日まで。応募資格は以下の通り。

1.現在、日本のサロンに所属している日本国籍または永住権を有する美容師
2. 2015年11月30日現在40歳以下で、スタイリスト経験5年以上の人
3. シュワルツコフが提供する「ジェネレーション・ネクスト」のすべてのトレーニングプログラムに参加できる人。

 現在、「シュワルツコフ」との取引がない店舗のスタッフでも、オーナーが2年以内に一定額以上の取引を約束すれば、応募できる仕組みだ。応募には、規定を満たした、本人が制作した2点の作品の写真が必要だ。

 12月7日の1次選考会、12月10日の2次選考会、2016年2月4日の最終選考会を経て、通過者が決定する。

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