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「ビルケンシュトック」がLVMH系投資会社に過半数株式を売却

 ドイツのシューズブランド「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」は、Lキャタルトン(L CATTERTON)とフィナンシエール アガシュ(FUNANCIERE AGACHE)に過半数株式を売却する。売却額は明らかにしていないが、米「WWD」は2月8日に「ビルケンシュトック」が40億ユーロ(約5000億円)の企業価値でLキャタルトンに売却の交渉を進めていることを報じていた。

 LキャタルトンはLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)系の投資会社で、フィナンシエール アガシュはLVMH会長兼最高経営責任者のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)一族の投資会社。

 「ビルケンシュトック」の創業家一族のクリスチャン・ビルケンシュトック(Christian Birkenstock)とアレックス・ビルケンシュトック(Alex Birkenstock)は、売却後も少数株を保有しビルケンシュトック社に留まる。両名は「この戦略的提携について、あらゆる選択肢を慎重に検討している」とコメントしている。また、今回の売却によって成長市場である中国やインドのさらなる開拓や、生産や物流への投資に加えてD2CビジネスとECの拡張に投資する予定だという。

 「ビルケンシュトック」の2019年の売上高は7億2000万ユーロ(約914億円)。コロナ禍にもかかわらず「250年の歴史の中で過去最高の業績を達成した」という。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中