ファッション

「ユニクロ」の商品政策に迫る 「ルメール」コラボの狙いとは

 「ユニクロ(UNIQLO)」は、パリ発のデザイナーズブランド「ルメール(LEMAIRE)」とのコラボコレクション「ユニクロアンドルメール(UNIQLO AND LEMAIRE)」を10月2日に発売する。世界16カ国・地域とオンラインストアで販売。日本では全店で扱い、大型店36店舗ではフルラインアップをそろえる。指揮を執るファーストリテイリング(FR)執行役員でもある勝田幸宏ユニクロR&D統括責任者に、今回のコラボと、「ユニクロ」の商品政策について直撃した。

[rel][item title="「ユニクロ」の「ルメール」コラボは10月2日に発売決定 「家の中でも街でも素敵」なコレクションに" href="https://www.wwdjapan.com/fashion/2015/08/25/00017733.html" img="https://www.wwdjapan.com/fashion/files/2015/08/25/0825%20uniqlolemaire%20001.jpg" square=true][/rel]

WWDジャパン(以下、WWD):「ユニクロアンドルメール」のコンセプトは?

勝田幸宏ユニクロR&D統括責任者(以下、勝田):“イン&アウト”だ。エブリデイをキーワードに、家の中でもスタイリッシュで心地よく、街に出てもステキな、24時間・7デイズ、毎日着られる服を目指した。『エルメス(HERMES)』のウィメンズ・アーティスティック・ディレクターも務めたクリストフ・ルメールは「1000円のTシャツでも、『エルメス』の30万円のコートでも、毎日着られなければその良さは分からないし感じられないし伝えられない。値段は関係ない」と話しており、フィロソフィーが合うと思った。そして、「ユニクロ」の「毎日着られる服」に、もう一声、スパイスとして彼らのクリエイティビティーや、時代が求めているエフォートレスというエッセンスを織り込んだ。「ユニクロ」とほぼ同じ素材を使い、同じ価格帯にするという制限がある中で、シンプルだけれども着心地のいいコレクションができた。

WWD:従来のコラボとの違いや、商品群の中での役割は?

勝田:「ユニクロ」が大切にしている“レスデザイン”をベースに、新しい素材、機能、シルエットを加えている。最も異なるのは、今まではサビルロー的な比較的構築的でしっかり仕立てた服を良しとして、「7万〜8万円するようなものが1万円で買える!」というものを提供してきたが、今回はミニマリズムやシンプリシティーの中で、ドレープや流線的なシルエットを出している点だ。「ユニクロ」の中でも新しい表現で、フレッシュで画期的だと自負している。

WWD:ルメールがこだわったのは?

勝田:素材だ。いくつもサンプルを送ってきたりもしてくれた。また、フィッティングは4回も行い、10人単位でパリに送り込むなど、多くの時間とお金を掛けた。価格は高くはないが、服を作るプロセスは間違いなくラグジュリアスだ。

WWD:円安や工賃の高騰で高付加価値高価格路線を取る企業も多い。なぜ価格を抑制したのか?

勝田:10年前に「ユニクロ」に入り、ここまで良い商品なら1000円、2000円高い価格を付けても大丈夫だと思ったこともあるが、消費者の価格に対するセンシティブさは想像を超えていた。お客さまのお金の使い方、考え方に敬意を払いながら、どうあるべきかをシリアスに考えている。今回も一部カシミヤなど高いものもあるが、ユニクロと同価格に抑えた。先行で披露したパリの方々には安いと驚かれた。

[rel][item title="【ルック】「ユニクロアンドルメール」2015-16年秋冬コレクション" href="https://www.wwdjapan.com/collection/brand/uniqlo-and-lemaire/" img="https://www.wwdjapan.com/collection/wp-content/uploads/sites/3/2015/08/UNIQLO-AND-LEMAIRE-2015-16-FW-COLLECTION.png"][/rel]

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