ファッション

アディダス新ブランドキャンペーンに迫る 「速さは、ひとつじゃない。」

 アディダス ジャパンは2月20日からランニング製品の新キャンペーン「速さは、ひとつじゃない。」をスタートした。「Faster than imagine.(自分の想像よりも速く)」「Faster than last year.(去年の自分よりも速く)」など、“走る”ことにおいて、ランナーが目指す速さはそれぞれ異なっている。「アディダス(ADIDAS)」は、タイプの異なるそれぞれのランナーに向け、“ウルトラブースト 20(ULTRABOOST 20)”をはじめとするさまざまなランニングシューズを提案する。

 「アディダス」のランニングシューズを代表するモデルが“ウルトラブースト 20(ULTRABOOST 20)”だ。同モデルは、昨年11月にパートナーシップを締結した国際宇宙ステーション(ISS)米国国立研究所の協力を得て開発された。シューズの構造はスペースシャトルからインスパイアされ、アッパーには繊維をミリ単位で配置するテーラードファイバープレースメント(TFP)技術を活用したプライムニットアッパーを新たに採用する。1枚のニットでも場所によって編み方が異なり、アキレス腱を守るヒールケージと相まって、ミッドソールには従来のウルトラブーストより20%増量されたオプティマイズドブーストフォームを搭載し、足に密着するようなフィット感と反発力を追求したという。ブーストフォームは、必要な部分に厚みを持たせ、重心移動がスムーズに行えるように設計されている。環境気温に左右されず、ランニングで約500km(フルマラソンで10回以上)走れる耐久性を持つ。ソールには車のタイヤにも使用されるコンチネンタル製ラバーを採用するなど、雨の路面でも滑らないグリップ力を備えている。

シトウレイが
ウルトラブースト 20を選ぶ理由

 「速さは、ひとつじゃない。」のキャンペーンは、“走る人”だけに向けたものではない。ランニングシューズを履くシーンは多様化しており、ファッションとしてライフスタイルやワークスタイルに取り入れる人も多い。世界各地のファッションウイークで、ストリートスナップを撮り続けるフォトグラファー兼ジャーナリストのシトウレイもその一人。シトウにとっての「速さ」とは?

WWDジャパン(以下、WWD):ファッションにおいて、「速さ」を感じるときや意識するときはどんなとき?
シトウレイ(以下、シトウ):年に2回のファッションセミナーを始めて5年になりますが、ここ1~2年は半年ごとのアップデートが速いなと感じています。以前に増して消費に対するスピードが速まっていて、特にモードファッションの中のアイテムの廃れ方。「これが来るよ」と言われた半年後に「まだやっているの?」という感覚になる。それにはいい面もあり、だからこそ自分が更新できていくし、新しいファッションを身に着けたり、見つけたりする楽しさでもあります。ただ、速ければ速いほどサステナビリティには反しているから、何を買うべきかは、ちゃんと考えなければいけないと思っています。

WWD:普段の生活の中で「速さ」を意識して取り組んでいることは?
シトウ:仕事でいうとメールのレスポンスです。その速さは相手に対しての尊敬だとも思うので、マネージャーが返すものは違ってしまうけれど、自分で返せるものは“即レス”で返すことを心掛けています。自分がされると嬉しいことだし、コミュニケーションをスムーズに進めるにも速さが必要だと思います。

WWD:「速さ」を意識したからこそ得られたものは?
シトウ:判断力です。ストリートスナップもそう。ストリートスナップで一番大事にしなければいけないことは時間をかけないということ。通常の撮影だと時間をかければかけるほどいいものが作れるかも知れないけれど、ストリートスナップは知らない人に声を掛けてその人の時間をもらうわけだからもらう時間をなるべく少なくする。早めにジャッジするから、「どうしよう」という迷いがない。なぜ、この人を撮るかっていう自分の理由付けみたいなことも早くなりました。例えばカチューシャを付けているからとか、このパンツをはいているからとか、オリジナリティーがあるからとか、レイヤードが好きだったからとか。判断力の速さを意識したことで身に付いたんだと思います。

WWD:“ウルトラブースト 20”を履いた感想は?
シトウ:すごく楽でした。このウニッと感(屈曲性)が半端なかった。履き心地が固くないから履いていて気持ちがいいです。普段の靴をジャケットだとしたらこれはニット。それぐらいの違いがあります。

WWD:海外でスナップを撮る際は1日に2万歩を歩くとか。改めてシトウさんが“ウルトラブースト 20”を選ぶ理由は?
シトウ:自分のパフォーマンスを上げるためです。“走るため”だけではなく、仕事のモチベーションを上げたり、長い時間続けるためだったり。仕事も遊びも、足が痛くなったらテンションが下がってしまいますよね。足が痛いからとか疲れたからとか。そういったストレスを減らしてくれるのがこういったシューズです。私は、運動の時はジャストサイズを履くけど、ファッションとしては大きめを履きます。しっかりファッションとしても成立するから、妥協しなくていいというのも魅力だと思います。

問い合わせ先
アディダスグループお客様窓口
0570-033-033

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