
2027年春夏メンズで目立ったのは、「軽やかさ」と「柔軟さ」を取り入れながら洗練されたワードローブを提案する流れだ。テーラリングを筆頭に日常着の再解釈が中心になる中、ミックス感のあるスタイリングや小物使いの重要性も高まっている。シーズンを象徴するキーワードをはじめ、注目アイテムや色、柄、素材、ディテールまでを分析する。(この記事は「WWDJAPAN」2026年7月27日号からの抜粋です)
KEYWORD 1:
BREEZY ELEGANCE
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軽やかにまとうエレガンス
今季多出したのは、軽やかさを生かしたエレガンスだ。「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」や「エルメス(HERMES)」「ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)」などが披露した柔らかなテーラードルックを筆頭に、カギとなるのはリラックス感と品格の両立。アンコン仕立てのジャケットや大きめなシャツにゆったりとしたパンツやショーツを合わせる着こなしに加え、バカンスのエッセンスを都会的な装いに取り入れるアプローチも随所に見られた。リネンやコットン、シアー素材を中心に、さわやかなスタイルがそろう。
KEYWORD 2:
GENTLE MASCULINITY
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固定観 念に縛られない、しなやかな男性性
ジェンダーの固定観念に縛られないしなやかな男性性も、今シーズンを象徴している。広がったのは、レースやシフォン、華やかな刺しゅう、フリルなど「フェミニン」と捉えられてきた素材や装飾を現代男性の着こなしに落とし込むアプローチだ。ポイントは、メンズワードローブの中にある力強さや無骨さを否定するわけではなく、繊細さやもろさ、官能性を受け入れること。その融合によって、マスキュリン×フェミニンのバランスを探求している。
KEYWORD 3:
ATHLETIC MIX
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スポーツウエアと日常着の融合
「ブロークコア」や「ゴープコア」などスポーツやアウトドア由来のアイテムをファッションとして取り入れたミックススタイルは新しいわけではないが、今季はさらにその提案の幅が拡大。実際の機能性を持つわけではなくデザインとして引用するブランドも多かった。キーアイテムは、水着やランニングショーツ、トラックジャケット&パンツ、ラガーシャツ、ナイロンパーカなど。スポーツウエアならではの鮮やかな色使いも着こなしのアクセントになる。
KEYWORD 4:
STYLING AS EXPRESSION
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自分らしさを示すスタイリング
日常着やステイプル(定番品)の提案が中心になる中、自分らしさを表現するためにスタイリングの重要性はますます高まっている。今季目を引いたのは、すでに定番化している首や腰に巻くニットをはじめ、片方だけジャケットから出すシャツの襟、自由に取り入れるスカーフやネクタイ、ウエストからのぞかせるトランクス、大胆なブローチやアクセサリー使いなどのアイデア。意表を突くアイテムのレイヤードやテイストミックス、色柄合わせもカギを握る。