ファッション

「ゴヤール」出身者が手掛ける本物志向のデイリーバッグ「ルニフォーム」とは?

 「ルニフォーム(L/UNIFORM)」は2014年、「日常に溶け込むバッグを最高のクオリティーで提供すること」をコンセプトに、「ゴヤール」のビジネスに10年以上携わったジャンヌ・シニョール共同創設者兼CEOが立ち上げた。コットンとリネンのキャンバス地をベースに、レザーのハンドルやパイピングで仕上げたアイテムは、モダンで洗練された印象。「便利さ、持ちやすさ、丈夫さ、軽さを兼ね備えたモノ作りを信念にしている」という。アイテムは、フランスとポルトガルの工場で、縫製から仕上げまで独自の研修を受けた専門の職人により生産されている。現在のランアップは、トートやショルダーバッグ、バッグパックなどベーシックなデザインのバッグと小物だが、9月にはレザー小物もローンチする。

 ブランドの大きな魅力となっているのは、5色のキャンバスと8色のレザーから自分好みの配色を選べること。3文字までアルファベットや数字をプリントすることも可能だ。「自分だけのユニフォームになるようなバッグを多くの人に使ってもらうには、手の届く価格であることも大事。そのため、レザーは耐久性などを考慮して必要な部分にのみ使っている」とシニョール共同創設者兼CEO。価格はトート7万6000円、スモールサイズのバックパック6万7000円など。キャンバスバッグとしては決して安くないが、実際に見れば納得のいく完成度の高さだ。

 また、販路を絞り、エクスクルーシブなブランドイメージを打ち出している。公式ECサイトとドーバー ストリート マーケット ロンドンに加え、5月にはパリ6区に初のブティックをオープン。そのデザインを手掛けたのは、インテリア・デザイナーの片山正通だ。「フレキシブルな白い箱」をコンセプトに、商品を引き立てるため、あえてシンプルにしたという。日本では、7月からドーバー ストリート マーケット ギンザのみで販売しているが、2017年までには東京にもショップのオープンを目指している。

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