ファッション

「ケンゾー」2015-16年秋冬パリ ロゴを封印したエレガンスの追求は継続 森と共存するタフな女性たち

 ガランとした広大なスペースの会場に大きな壁。スペクタルなショーを見せる「ケンゾー」としては簡素なセットが用意された。と思いきや、ショーが始まるとファーストルックのモデルが歩くと同時に、後ろの巨大な壁が同じスピードでモデルを追いかけるように動き出す。次第に壁は分離し、横2メートル縦6メートルの四角柱になってランウエイを自在に動いていく。度肝を抜かれた。巨大な柱がモデルのウォーキングのリズムに合わせて規則的に動くのだから。

 コレクションは、マスキュリンなマントコートとハンカチーフヘムのスカートを合わせたファーストルックが象徴するように、オーバーサイズのミリタリーウエアをベースとしたメンズライクなアイテムと女性らしいものをレイヤードしたスタイルが中心。袖口にかけて広がるニットトップといった動きのあるアイテムも多い。無骨なコートとひらひらと揺れるヘムの動きとのコントラストが印象的だ。

 昨シーズンから、ボリュームコントロールで服のフォームにフォーカスし、エレガンスを求めたコレクションを見せているが、今シーズンはその流れがさらに加速。フォームの追求はもちろん、ビジュー刺しゅうやハンドメイドプリーツといった手の込んだディテールも加えた。とはいえ、ビジュー刺しゅうにはストロービーズを加えたり、白いラインを効果的に走らせスポーティーな要素をプラスしたりして、あくまでコンテンポラリーでフューチャリスティックなムードに仕上げている。

 今回、はじめて登場したフラワーモチーフは、カモフラージュ柄で表現。アーカイブをアイデア源にしているが、彼ららしくポップに調理した。キーワードは「森との共存」。森に生き抜く力強い女性像だ。

KENZO x コレクションの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2026-27年秋冬メンズコレ特集Vol.1   時代を超えて愛される服の価値とは

2月2月号の「WWDJAPAN」では、1月の2026-27年秋冬メンズ・ファッション・ウイークを速報します。当号では“BUILT TO LAST 時代を超えて、愛される服 ”というタグラインを掲げ、単なる流行の消費ではなく、着る人の人生に寄り添い、時間の経過とともに価値を深めていく服のあり方について考えます。最大のトピックスは、37年にわたり「エルメス」のメンズを牽引してきたヴェロニク・ニシャニア…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。