ファッション

「ジバンシィ」、クレア・ワイト・ケラーによる初ビジュアルを公開

 

 「ジバンシィ(GIVENCHY)」は、新アーティスティック・ディレクターのクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)が手掛けた初のティザーキャンペーンを発表した。このキャンペーンはワイト・ケラーの初コレクションに先駆け、世界中のメディアで展開される。ビジュアルは、ニューヨークにある個人の邸宅でスティーブン・マイゼル(Steven Meisel)が撮り下ろしたもので、ミステリアスなモノトーンで表現された。起用されたモデルは、ワイト・ケラーのビジョンを体現するニューフェイス、ミーガン・ロシェ(Meghan Roche)、コルトン・ボゥエン(Kolton Bowen)、サフロン・ヴァダー(Saffron Vadher)、エリアス・ブレマー(Elias Bouremah)の4人だ。

 ワイト・ケラー=アーティスティック・ディレクターは「このポートレートが放つシンプルな強さを非常に気に入っている。じっと見つめるモデルたちの目が直観的な力強さを感じさせるから。ユベールが彼のあらゆるデザインに投影させた、大胆で力強く、写実的な美しさの根源が、このビジュアルに内包されている」とコメント。また彼女は、メゾンのアーカイブを探求するなかで、創業デザイナーのユベール・ド・ジバンシィ(Hubert de Givenchy)の動物への深い愛情を再認識したという。そこから着想を得て、1953年に登場したオレンジの目を持つ猫のシルクプリントにインスパイアされ、今回のキャンペーンに猫を用いた。

 このキャンペーンビジュアルで、ワイト・ケラーは、ユベール・ド・ジバンシィが築いた、強く、エレガントで普遍的な女性像に対する彼女自身のビジョンを投影したという。「猫のような空気をまとった女性は美しいと思う。少し人見知りに見えるかもしれないけれど、穏やかな物腰に反して力強い真っ直ぐな目を持ち合わせている。非常に魅惑的で、誰もが彼女に会いたくなり近づきたくなり、そしてどんどん魅せられていく。私はこれこそが『ジバンシィ』が進化し続けてきたメタファーであり、このモダンな雰囲気と表現をキャンペーンに表したいと思っていた」。

 また、ワイト・ケラーは自身が描くジバンシィ・ウーマンとジバンシィ・マンの共存を「Transformation(進化) Seduction(誘惑)」という言葉で表現。「『ジバンシィ』の世界では女性も男性も強くストイックで、ミステリアスな存在になることができる。どちらもパワフルでそれを平等にシェアしている」と語っている。

 ユベール・ド・ジバンシィはジバンシィの女性像について「ジバンシィ・ウーマンとは、類稀なるセンスを持ち合わせ、シンプルな装いでもドレスを着ているかのような空気をまとう女性。彼女は鏡の中の自分の姿を知り、魅力的に見えるポーズを嗅ぎ分け、どんなものもシックに着こなす。何よりもシンプルであることを好み、だからこそ彼女はいつも比類なくエレガントでいられるのだ」と語っている。

 ワイト・ケラーのデビューコレクションは、2018年春夏のパリ・ファッション・ウィーク期間中の10月1日に開催予定で、彼女によるメンズ・ウィメンズの両コレクションを発表する。

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