ファッション

ニューヨークの40以上のブランドが共同でアンチ・トランプ運動

 2月9日に開幕したニューヨーク・ファッション・ウイーク(NEW YORK FASHION WEEK)でもドナルド・トランプ米大統領(DONALD TRUMP)への反発の動きが高まりそうだ。これは、非政府組織(NGO)「プランド・ペアレントフッド(家族計画連盟)PLANNED PARENTHOOD(以下、PPH)」を支援する運動で、ニューヨークファッション協議会(CFDA)をはじめ、40以上のブランドが参加し、トランプ政権下で危険にさらされる「女性の権利」をアピールするという。

 PPHは人工妊娠中絶や避妊薬処方などを行っている団体。昨年、マーク・ジェイコブス(MARC JACOBS)がマイリー・サイラス(MILEY CYRUS)とコラボでTシャツを制作・販売し、収益全てをPPHに寄付した。バラク・オバマ前米大統領(BARACK OBAMA)も同団体の会議で演説を行ったことがある。

 この動きは、トランプ米大統領は1月23日、世界各国で人工妊娠中絶を支援するNGOへの助成を禁じる大統領令に署名したことに対する反発とみられており、参加ブランドは「ダイアン フォン ファステンバーグ(DIANE VON FURSTENBERG)」や「トリー バーチ(TORY BURCH)」「スリーワン フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」、ミシェル・オバマ(MICHELLE OBAMA)前米大統領夫人が着用した「ジェイソン ウー(JASON WU)」「ナルシソ・ロドリゲス(NARCISO RODRIGUEZ)」など。

 CFDAはファッション・ウイーク期間中、「ファッションはPPHをサポートする」というピンバッジを配布し、受け取った人々にPPHへの寄付および、バッジを着用し、SNS上でハッシュタグ(#IStandWithPP)を付け拡散するよう呼びかける。ピンバッジのデザインはコンデナスト(CONDE NAST)が手掛け、ショーのスタッフや来場者をはじめ、モデルやインフルエンサーらも着用する予定だ。

 PPHへの寄付はトランプ米大統領が当選後大幅に増えており、うち7割が初めて同団体へ寄付したという。

【関連記事】
■「イヴァンカ・トランプ」販売中止続々、ネットで炎上
■メラニア夫人が英紙を提訴 「大きな商機を失った」
■あのデザイナーやセレブも! 続々とアンチトランプを表明
■ドナルド・トランプがトム・フォードと論争

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。