ファッション

2017年春のヘアカラーは“ピュアクール”がくる

 2016年秋、“ベリピ”(ブルーベリーから着想を得た「ベリーピンク」の愛称)の提案でサロンカラートレンドをけん引したナプラ。同社が17年春に打ち出すのは、赤味や黄味を抑え、かつ暗くなり過ぎずに透け感や透明感を表現できる進化系寒色“ピュアクール”。「モノトーン」「カーキアッシュ」「フォギーベージュ」の3色で、よりクールでかっこいいルックを提案する。

 ナプラは2017年2月中旬、天然由来成分をふんだんに配合したヘアカラーブランド「NASEEDCOLOR(ナシードカラー)」から、新色として寒色系の3色を発売する。シルバーやアッシュなどの寒色は、外国人風の仕上がりになるとして、ここ数年人気が高い。特に春にはニーズがより高まる傾向があり、挑戦したいという女性が数多くサロンを訪れる。しかし、赤味やオレンジ味が残ってしまったり、暗くなり過ぎたりしてしまう問題があった。その問題を処方により解決したのが、今回登場する“ピュアクール”3色だ。

 「モノトーン」は、赤味も黄味も抑える効果を持つ無彩色で、ベールをかぶせたような透明感と、トレンドのシアーな“グレージュ”感を表現できる。どの色とも合わせやすいことも特徴だ。

 「カーキアッシュ」は、6月に発売して以来好評の「ブルーアッシュ」のバリエーションで、補色で含まれる黄緑を帯びたブルーが赤味を抑え、柔らかなアッシュ感を表現する。暗くなり過ぎない透明感も特徴で、エメラルドグリーンやターコイズのような染料構成になっている。

 「フォギーベージュ」は、アッシュ味を感じる寒色系のベージュ。透け感と柔らかさを表現でき、コンサバな女性にも提案しやすい色味になっている。新3色は、トレンドセッターの美容師の間でも好評で、中でも影響力のある2人に同カラー剤を使用したスタイルを提案してもらった。サロンでも応用できるカラーリングで、“ベリピ”を超えて業界を席巻しそうだ。

透明感と“フォギー感”の両立を実現
堀江昌樹/「ジェノ」クリエイティブディレクター

 「これまで色味をミックスして作っていたような絶妙な色合いが、単品で出せて使いやすい。くすまずに、透明感のあるスモーキーな質感が出せるので、これまで暗くなることを気にしてアッシュなどの寒色を躊躇していたお客さまにもおすすめしやすい」と堀江昌樹クリエイティブディレクター。提案した上記の「モノトーン」と「フォギーベージュ」のスタイルに関しては、「『モノトーン』のスタイルは、12〜13レベルの赤味のない髪だったので、『モノトーン』の8〜9トーンを使用。少しだけパープル味を加え、沈み過ぎないようにした。『フォギーベージュ』は根元8トーン、毛先10トーンの超ナチュラルなグラデーションに仕上げた」。

「カーキアッシュ」で彩度が高く、軽い質感を表現
浦さやか/「オトペ」代表兼ディレクター

 「ナプラの新3色は沈みが気にならず、しっかりと色味と艶が出るので使いやすい。今回の『カーキアッシュ』のモデルはショートで多毛。毛先を柔らかく軽い質感に見せたかったので、根元2cmあけて15トーンまでブリーチし、『カーキアッシュ』を入れて彩度を高くし透明感を出した。また、内側にパープル味を入れることで、色にメリハリをつけて質感を抑えた」。アッシュ系は、17年春もニーズが高まると予想。「春は軽くて彩度が高く、透明感のあるアッシュをいかに出せるかがポイント。今回の『カーキアッシュ』はそれをかなえてくれるし、スタイルとトーンの設定で幅広い使い方ができる」。

今回カラーリングに使ったのはコレ

 天然由来成分をふんだんに配合した「ナシードカラー」。マカデミアナッツ油、グレープシードオイルの2つのシードオイルと6種のオーガニックエキスが、潤いに満ちたクリアな髪色へと導き、なりたいイメージをかなえられると人気のヘアカラーシリーズだ。17年2月中旬に「モノトーン」「カーキアッシュ」「フォギーベージュ」の新3色を発売。

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