最新号紹介

「スポーツブランド」の好調をファッションスタイルの二極化から読み解く

近年、スポーツブランドの好調が続いています。2025年スポーツブランド世界売上高トップ15の企業のうち、13社は昨年度比プラス成長、どのブランドも自身の強みを打ち出しながら市場の中で独自性を発揮しています。好調の要因はスポーツ世界大会の影響やスポーツコミュニティーの形成などさまざまですが、ファッションシーンの中での影響力の強まりも無視できません。元より、ファッションの1ジャンルとして確立しているスポーツファッションですが、現在はその垣根を超えています。アスリートを支えるための研究の成果から生まれた機能性素材や技術の革新、そして長い歴史で育んできたアーカイブのアップデートがファッションシーンに大きな影響を与え、メゾンブランドやキャラクターIPとコラボレーションし、インラインでも機能的かつ洗練された衣服を生産しています。

本特集では、アーカイブや古くからのスポーツカルチャー、ブランド美学に根差したスタイルを「クラシック」、最新テック素材や技術によって生まれた新しいモードですらあるスタイルを「テック-モード」として紹介します。「アディダス(ADIDAS)」や「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」が2026年FIFAワールドカップでレトロスポーツなユニホームの良さを再提案し、“ブロークコア”スタイルの隆盛をけん引したり、「ゴールドウイン(GOLDWIN)」や「デサント(DESCENTE)」がアウトドアの知見から得た保温、はっ水透湿技術が衣服の質感やシルエットに影響を与え、新たなスタイルが生まれる。この二極化したスタイルはそれぞれが存在感を持ち、世の中にブランドのスタンスを発信しています。各ブランドがどのようなアイテムを提案しているのかを紹介するとともに、トピックの多いスポーツファッションシーンでの気になる話題を厳選してピックアップ、そして各ブランドが力を入れる最新ランニングシューズ解剖など、多角的な内容となっています。

特集に続いてフォーカスするのは、5期連続増収増益のサンリオが時代に求められる理由を専務が答えるインタビュー。かつては「ハローキティ頼り」と言われた時代もあったが現在は各キャラクター人気があり、それぞれがファンを引きつけ存在感を発揮します。不安定な時代にこそ求められるキャラクターたちは、時代と人々にどう寄り添うのでしょうか。ラグジュアリーブランドのデザイナー、CEOが語るメンズラグジュアリーの新たな消費者像も注目。「ディオール(DIOR)」アーティスティック・ディレクター、ジョナサン・アンダーソンや「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」メンズ クリエイティブ・ディレクターのファレル・ウィリアムスは、現代のメンズラグジュアリーの世界をどう捉え、それに対しどうアプローチした結果今のコレクションが生まれているのか注目です。

(COVER CREDIT)
PHOTO : KODAI IKEMITSU(bNm)
STYLING : YUSUKE ARIMOTO
HAIR&MAKE-UP : YOUSUKE TOYODA(ROOSTER)
MODEL : ANIELA(HELLO TOKYO), SLAVA(HELLO TOKYO)
ART DIRECTION&DESIGN : SUGURU NAGAHASHI

CONTENTS

FEATURE

  • 2021-22F/W COLLECTION前編 感情に訴えかける!BEST COLLECTION28

EDITOR’S VIEW

  • 岩手の縫製工場が、泥だらけのミシンと歩んだ「再生の物語」(ニュースデスク 横山泰明)

FOCUS

  • 東日本大震災から10年、被災した岩手の縫製業から見た 日本のアパレル産業のこれまでとこれから
  • コロナ禍の女性に向けた支援に通じる “美容の力”で復興支援の輪が広がる
  • インスタライブの企画運営に奔走、展示会もデジタル化で大忙し こんなに変わった!ブランドプレスの仕事

SERIES

  • Beauty Insight ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望:Vol.23 女性支援活動の背景にあるESG投資のムーブメント
  • リシュモン ジャパン三木社長の熱血ファッション塾:16時限目 性別にとらわれない“個”がファッションの可能性を広げる
  • 菅付雅信「不易と流行のあいだ」:Vol.39 デジタルショーはファッションの民主化を推し進める(前編)

FASHION PATROL

  • 東京モード学園のアジア人学生が激論 コロナ禍のバレンタイン&ホワイトデー事 Z世代の愛の告白は?

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