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スニーカー再販アプリ「ゴート」が中国進出

 スニーカー再販プラットフォーム「ゴート(GOAT)」を運営する米ゴートグループ(GOAT GROUP)は、アジア太平洋地域での事業を立ち上げる。主なターゲットは4億人以上のミレニアル世代を抱える中国で、世界最大のスニーカー再販マーケットプレイスを自負する同社にとって、同国への参入は“大きなチャンス”だという。

 本格参入の準備段階として、ゴートは中国のスニーカー購買層に向けてローカライズした「ゴート」アプリとウィーチャット(微信、WeChat)のミニプログラムを開発。アプリでは高解像度の画像と信頼性を重視したショッピング体験を備えた、米国版と同等の“シームレスなユーザーインターフェース”を提供する。また一般向けの3日間のイベントも開催し、そこでは人気の高い希少なスニーカーを数点披露する。同社はすでに中国およびアジア太平洋地域にサービスを提供する新たな施設を香港にオープンしており、将来的に中国地域での業務は上海を拠点とするチームが率いる予定だ。

 世界第2位のスニーカー市場である中国は、以前から同社にとって最も重要な地域だった。「中国のスニーカーコミュニティーはバスケットボールとヒップホップカルチャーの台頭で飛躍的に成長しており、スニーカー需要が高まるに違いない。われわれは世界規模のスニーカー業界において、信頼できるスニーカーを確保する必要性が非常に高いことを理解している。中国はグローバルに拡大する足がかりとして完璧なマーケットだ」とエディ・ルー(Eddy Lu)=ゴートグループ共同創設者兼CEOは声明の中で述べ、「中国はユニークな市場であり、米国と同じ戦略を適用すれば失敗しかねないと分かっている。われわれは中国の消費者により良く、もっとパーソナライズされた体験を提供するためにローカルのチームと共に事業を構築している」とも説明した。

 市場によって消費者のニーズが大きく異なる中、それぞれの消費者行動に合わせてローカライズした体験をつくり続けることが、ゴートの中国および他地域における構想だという。

 ゴートの中国での事業拡大は、スニーカー小売大手のフットロッカー(FOOT LOCKER)が同社に1億ドル(約108億円)を出資してからわずか5カ月後の出来事だ。フットロッカーは近年アジアで事業を拡大しており、露出を増やすために現在までで2億7500万ドル(約297億円)を同地域に投資している。

大根田杏(Anzu Oneda):1992年東京生まれ。横浜国立大学在学中にスウェーデンへ1年交換留学、その後「WWD ジャパン」でインターンを経験し、ファッション系PR会社に入社。編集&PRコミュニケーションとして日本企業の海外PR戦略立案や編集・制作、海外ブランドの日本進出サポート、メディア事業の立ち上げ・取材・執筆などを担当。現在はフリーランスでファッション・ビューティ・ライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を行う。