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「グランドセイコー」が「ミラノサローネ2019」に出展 発光する流体と粒子で時の移ろいを表現

THE NATURE OF TIME
時間意識と時の本質を
幻想的に表現

「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」は4月に開催された「ミラノサローネ2019(MILANO SALONE 2019以下、ミラノサローネ)」に出展した。昨年に続き2回目の展示のテーマは“ザ・ネイチャー・オブ・タイム”。ミラノ市内の個人邸宅美術館であるポルディ・ペッツォーリ美術館を会場に、「自然と本質」に着目し、日本特有の自然に寄り添う時間意識と時の本質を、独自の機構であるスプリングドライブをモチーフに幻想的に表現した。

FLUX & movement
インスタレーションと映像作品で
描く小宇宙

 今年の展示はデザインスタジオのwe+によるインスタレーション「フラックス(FLUX)」と、映像作家の阿部伸吾による映像作品「ムーブメント(movement)」で構成。「フラックス」とは流体のことで、会場に設置されたプールの中にスプリングドライブのパーツがランダムに配置されている。それらに光が当たるとプール内の液体が波紋のように広がり映像と呼応した幻想的な空間に包まれる。波紋は発光流体が光に反応したもので、来場者は光の粒子に導かれるように時の流れを体感する。スプリングドライブのパーツと発光粒子が入ったガラスのオブジェは、手に取ると発光した粒子がパーツと絡み合って光でオブジェを満たす。「ムーブメント」は、時に追われる瞬間と、周囲の喧騒から解き放たれる数秒間の心の小旅行を映像で表現している。

Expression through Light Emission
発光する流体と粒子による表現描

 we+は「グランドセイコー」の精緻な物作りの先にある時間知覚を表現するために、光の流体や粉末という素材の開発からスタートした。時の流れという自然現象を表現するために、敢えてプロジェクションなどのデジタルな手法ではなくアナログな方法を取ったという。スプリングドライブの滑らかな針の動きに象徴される時の移ろいや流れを、光を宿す流体と粒子で可視化している。

Grand Seiko Spring Drive Watches
「グランドセイコー」の
スプリングドライブ搭載ウオッチ

 「グランドセイコー」は1960年に誕生したブランドで、創業138年の歴史を持つセイコーの、マニュファクチュールとしての匠の技と日本の美意識をつぎ込んだ最高峰のウオッチを生み出している。2010年からグローバル展開を本格的にスタートし、その優れた性能と洗練されたデザインが世界中で高い評価を得ている。17年には「グランドセイコー」の文字板から「SEIKO」の文字がなくなり、独立したブランドとして歩みをスタート。スプリングドライブは究極の省エネルギー設計と流れるように動く秒針が特徴のセイコー独自のムーブメントで、「グランドセイコー」の主要モデルに搭載されている。

PHOTO : DAISUKE OHKI, HISAYUKI AMAE

問い合わせ先
グランドセイコー専用ダイヤル
0120-302-617